2016年06月04日

劇団円想者2016年度6月公演『雨夜の喜劇』のお知らせ

久々の更新です。代表の遠藤雷太です。

2016年はエンプロ公演をお休みさせていただき、
のうのうと日々の生活を送っております。

そんなおり、成蹊大学で活動されている演劇団体「劇団円想者」さまにて、
遠藤の脚本を上演していただく運びになりました。

東京なので、札幌の方は難しいと思いますが、お近くのかたは是非に是非に。


劇団円想者2016年度6月公演
「雨夜の喜劇」

脚本:遠藤雷太(エンプロ)
演出:山野井奨
日時: 6/17(金),18(土),19(日)
会場:成蹊大学学生会館3F談話室

詳細はこちら:
劇団円想者 公演案内
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2015年12月31日

エンプロ、2015年をふりかえる(12)

8月末から2015年の振り返りをしてきましたが、やっと前回記事で一区切りつけられました。
長かったですね。関係者以外で完走した人はいるのかしら?

エンプロは小さい団体なので、公演ペースも遅いし、規模も小さめです。
どうしても公演期間があいてしまうので、こういう方法で隙間を埋めていくのもアリだったかなと思っています。

さて、来年はどうしましょう。
マイペースで公演を重ねるエンプロですので、予定は何にも決まっていません。
来年でエンプロ旗揚げからちょうど15年目ですが、それはそれ。

実はそれだけやってても、遠藤自身、団体の代表という立場にも演出という立場にもピンときていません。
いい加減、自分と演劇の距離を変えていかなきゃいけないなと考えております。

それでも、次回公演をすることになれば、必ずお客様に満足していただける作品をつくることをお約束しておきます。

ともあれ、これで2015年も無事に終えられそうです。
最初の宣言どおり、2015年の残りの時間を怠惰に過ごしたいと思います。
今年一年、お付き合いいただいた皆様、ほんとうにどうもありがとうございました。

よいお年を。


2015年12月31日 遠藤雷太
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2015年12月24日

エンプロ、2015年をふりかえる(11)


すっかり夏も過ぎ、秋も過ぎ、いまや年の瀬。

とりあえず役者さん方の更新がエンプロの忘年会に間に合ってほっとしています。

ラストは過去最長です。なにせ人数が多いので。

どうぞ覚悟してお付き合いくださいませ。

……

書いた人が語るのもなんですが、『雨夜の喜劇』は「ウェルメイド」の喜劇です。

個人技よりもチームの連携が優先され、不自然に目立とうとする人がいれば、とたんに作品世界は崩壊します。


しかし、そんななかでも個人技を求められる人たちがいるのです。

いくらおもしろい構成を作っても、そこそこの尺のお話ですから、どうしても中だるみしてしまう恐れがあります。

そんなときに力を発揮するのが、これからご紹介する「チーム・お隣さん」です。


彼ら兄弟は、状況をほとんど説明されず、その善意ゆえに片桐家の泥沼に巻き込まれていく役割です。

リアクションを一歩間違えると作品崩壊奈落の底、それでもあえて足を踏み出す命知らずの冒険家。

実力伯仲、出番は少な目、濃厚すぎる存在感。


それが本作での明石兄弟×2なのです(ダブルキャスト)。

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西軍

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東軍

詳しい方なら、「出番が少ない=実力の劣る役者」でないことは一目瞭然でしょう。
実際、この4人だけで2時間芝居を作っても、問題なく見ごたえある作品になるでしょう。


どんな設定の話にしましょうか。「地獄」とかおもしろいんじゃないでしょうか。

鬼三人(黒鬼・塚本、青鬼・山崎、赤鬼・櫻井)に囲まれて絶体絶命の亡者(村上)という芝居。
絵が浮かびます。

鬼は昔のコントみたいな全身タイツではなくて、黒スーツにワンポイントで各色の入った何かでいいように思います。

拷問具も個性に合わせて持たせたいですね。

地獄の世界観がうまく作れたら、4人で3時間芝居くらいいけるような気がしないでもありません。
ただ、私が書くことはないと思うので、世の脚本家のみなさまにオススメしておきます。

っていうか、絶体絶命の亡者って生きてるのか死んでるのかわかんないですね。


というわけで。まずは亡者…じゃなくて村上義典くんです。

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あらためて。

彼が演じた赤石良太は、仲良し兄弟の兄、真面目で不器用な警察官。

シチュエーションコメディでは「おいしい」キャラクターです。

村上くんがいい役者さんであるということは、すでに聞き耳カフェの記事でも書いています。

心配なことと言えば、出番が少なくて役者として退屈なんじゃないかということくらい。

しかし、そんな演出側の心配を彼はあっさり覆してくれました。

村上くんの演じる良太は、とにかく「重い」「暗い」「テンポが悪い」。

なのに、なぜか成立している。しかも稽古場で爆笑を取っている。

最初のうちは、演出である遠藤も何が起こったのかさっぱりわかりませんでした。

脚本家の解釈が必ずしも正解ではないことを認めるまで、それほど時間はかかりませんでした。

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こんな感じで登場して

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こう。

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そして涙もろい。

与えられたセリフは同じでも、解釈しだいでいくらでも創造的な仕事ができる。
村上くんの演技は明らかに「新手」でした。

こういうことがあるので、演劇は面白いと思わせてくれました。感謝。


続いては、青鬼…じゃなくて山崎孝宏くんです。

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あらためて兄。

山崎くんにも、赤石良太を演じていただきました。

短編含めエンプロ5作品目。慣れているはずですし、実力も十分ですし、役柄も合っているしで何の心配もなくおまかせするつもりでした。

しかし、前の村上くんのとばっちりをマトモに受けてしまったようで、役作りにはかなり苦労していました。

山崎くんの持ち味は「軽い」「明るい」「テンポがいい」です。そうです。村上くんと真逆。

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そわそわ。

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瞬時に動揺。

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異変に気づく0.1秒前。

ふたりとも、お互いの演技プランを見たとき、かなり驚いたようです。そりゃそうだ。

山崎くんのほうが初演の良太のキャラクターに近く、村上くんのプランが新鮮に見えてしまうぶん、不利だったと思います。
即興組合さんの本番で稽古参加が少し遅れたことも影響したはずです。

試行錯誤の結果、山崎くんの良太は、真面目で気立てよく憎めない好青年として演じられました。

いわゆる「おまわりさん」という呼び方が似合う感じです。ちなみに村上くんの警察は明らかに事務方の人でした。

軽快な山崎くんのいる回と、重厚(?)な村上くんのいる回では、上演時間が2〜3分違うはずです。笑

心配してなかったぶん、あまりフォローができず申し訳なかったのですが、きっちり役割をこなしていただきました。感謝。

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好青年。

なお、山崎くんが地獄の鬼役だったら、拷問具は注射器でお願いしたいです。
マッドサイエンティスト系の鬼です。


お次は弟ふたりです。まずは、こちらの黒鬼…じゃなくて塚本雄介くんです。

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あらためて。

エンプロとはお付き合いの長い役者さんです。その歴史は別の記事でも話題になっているほどです。

「雨夜」における赤石道雄は、兄よりもさらに状況のわかっていない人です。ほぼ他人です。

しかも出番があまり多くないので、ただ自然に演じているだけでは存在が埋もれてしまいます。

塚本くんはそういうとき、特に力を発揮する役者です。

出てきただけで場の雰囲気が変わる独特の存在感。違和感。

野球にたとえるなら、ノーアウト満塁の大ピンチというときにこそ、マウンドをまかせたくなるような存在です。

「雨夜」における塚本くんといえば、「おやしろさまのものなのです!」です(正確な表現は違うかも)。

大した前知識もないのに、他人のスマートフォンを自分のものだと主張しなければならない状況で、道雄がとっさに口走ったのがこの言葉です。

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おやしろさま、その瞬間。

塚本くんは、この「おやしろさま」から始まる、脚本にすれば5〜6行くらいの長台詞を舞台のど真ん中で高らかに謳いあげるのです。

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独壇場。

いかにも思いつきで話しているような内容ですし脚本にも書いていませんが、このセリフはアドリブではありません。稽古場で幾度となく反復され、磨かれた「おやしろさま」なのです。

混沌ぶりがおもしろかったので、演出としてオッケーを出しつつ、詳しい意味も文脈も正直わかっていませんでした。

たぶん聞けば教えてくれるんでしょうけども、それはそれで負けた気がしてしまうので、スルーしました。

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言ってやった。

お客さんは温かく見守ってくれたと思います。稽古場の共演者もそうでした。
ほんとうによかったと思います。

冒頭に書いたように、複雑な構成勝負のこの作品で、こういうことをするのは絶妙なバランス感覚が必要です。

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バランス。

その点、塚本くんは見事にクリアしてくれました。感謝。

もし、塚本くんが地獄の鬼役だったら、拷問具はダーツ(鉄製)でお願いしたいです。ジュラルミンケースに入れて持ち歩き、気に入らない亡者に投げつけるイメージです。


最後は赤鬼…じゃなくて櫻井保一くんです。

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パンダといっしょに。

エンプロ初出演です。前から好きな役者さんではあったんですが、所属されているyhsは公演間隔が短いのでなかなかお声がけするタイミングが合いませんでした。

一般的に「いい演技とは何か」と聞かれると、「その役になりきる」ことだと言う人が多いかもしれません。

しかし、それは正解の半分です。
いい演技とは、「その役になりきる」と同時に「段取りを完璧にこなす」ことです。

役になりきるだけでは、生き生きとしたセリフは言えても、立ち位置を間違えて照明にあたらなかったり、装置につまづいて壊してしまったり、ほかの役者との絡みで怪我をさせてしまいます。
つまり、使えません。

迫真の演技をしながらも、決められたことを完璧にこなさなければいけないのが役者なのです。

印象的だったのは、櫻井くん演じる道雄に、葵が抱きつくシーンです。

このとき、道雄と葵は「赤の他人」ですが、葵は周囲の人に「道雄とは恋人」であることをアピールしたいという無茶なシーンです。

なんとしても道雄に抱きつきたい葵役の長麻美は、両腕を大きく左右に広げ、体を棒のようにまっすぐにして倒れかかるというプランで臨みます。

道雄が支えなければ、葵は棒のまま顔から床に激突してしまうので、受け止めざるをえないという作戦です。

とてもコミカルでおもしろいプランですが、相反して危険なシーンでもあります。

彼女は、まっすぐに倒れるほどおもしろいことがわかっているので、多少危険な角度になっても「まっすぐ」でいようすることが予想されるからです。

櫻井くん演じる道雄は、そのナガが「まったく怖くない」と言うほど、しっかり安全に受け止めました。

こういうことは単なる経験値だけではなく、ちゃんといろんな現場で役者としての「徳」を積んでいるからできることだと思います。

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信頼関係に基づくまっすぐな姿勢。体と床との角度にも注目。

もうひとつ、「雨夜」における櫻井くんの大仕事といえば、夕矢役の楽太郎くんにアドリブをさせたことです。

いい役者は、多少場が混乱してもなんとかする自信を持っています。

本番中にあえて豪快なすべり芸を見せることで、稽古ですらほとんどアドリブをしない楽太郎くんに、「バカたれが!」という脚本にないセリフを引き出しました。貴重な現場を見ました。

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紙一重の空気。

今回も7月下旬に行われたyhs公演直後の参加となり、かなりのハードスケジュール。
負担をかけてしまったかもしれません。

それでも、そんな苦労を微塵も感じさせず、ソツなく乗り切ってくれました。感謝。

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そして紙一重の演技。

最後に、櫻井くんが地獄の鬼役だったら、持っててほしい拷問具はドリルです。
両手にひとつずつもありです。




ほんとは最後ですし、藤実のときのように四人芝居を書いてみたかったのですが、そんなことをしていたら絶対今年中に終わりません。

そこで彼らならこういう役が合うんじゃないかという当て書きノートを作ってみました。
脳内配役会議です。

彼らがこれらの役を演じるならぜひ見てみたいということを箇条書きにしました。

遠藤はたぶん書ききれないので、これを読んでいる脚本家の方がいらしたら、あえて乗っかってみるなり、新規開拓の参考にするなりしてもらえれば幸いです。

あと、あくまで相性のよさそうな「役」の話です。本人がそういう人だと思っているわけではないので悪しからず。


■村上義典くん

・教育実習生役…教科は五教科どれでも。一見頼りなく、生徒より先に貧血で倒れたりする。涙もろく行事で真っ先に泣く。最初は不良グループになめられているが最後に意地を見せて和解する。

・主夫役…妻がバリバリ働いている。娘がいる。得意料理はフレンチトースト。婿入り。妻が仕事で迷っているときに「君の好きなようにしたらいい。家のことはまかせて」と背中を押す。

・漫才師役…ナイナイ矢部、オードリー若林の系譜でソフトなツッコミを得意とする。プライベートでは金まわりが悪く、金貸しに頭があがらない。

・お化け屋敷で散々怖がった勢いで幽霊役の人を殴って警察に連行される人役。

・チンピラ役…スカジャン。主人公に威勢よく突っかかっていき、あっさり負ける。基本的に虐げられているが、最後に逆上して兄貴分を刺す。

・パティシエ役…やりすぎて怒られるタイプ。

・ドジっ子マジシャン役…鳩アレルギーでハンカチが手放せない。

おかしい。村上くんの笑顔が思い描けない…。

全体的に振り回されがちで、感情のタガがはずれると何をするかわからない役という感じでしょうか。


■山崎孝宏くん

・教師役…学年主任。専門は理科か数学。もうちょっと年齢を重ねたら教頭先生役ができそう。

・お料理教室の先生役…「今日は和食に挑戦してみましょう!」とか言って主婦層の生徒たちをまとめようとするが、結局振り回される感じ。

・デコトラの運転手…一昔前のイメージで、グンゼのシャツに鉢巻。お守りに紐をつけて首からぶらさげている。新入りを助手席に乗せていい話風に説教するのが好き。実は寂しがり屋で田舎に妻と子供がいる。おでん屋台、焼き鳥屋のおっちゃんでも可。

・主夫役…妻がバリバリ働いている。娘がいる。得意料理は麺類(粉をこねるところから)。犬を飼っている。妻が何かを相談したいときでも、明るく振舞う彼を見て「彼もがんばってるんだから私ももう少しがんばろう」と胸にとどめる感じの関係。

・草野球チームの二番バッター役…商店街チームで普段はお豆腐を作っている。構えが独特。野次がうまい。

・応援団OB役…バンカラな空気が合いそう。

・野良ネコ役…ネコ世界でのアウトロー的な存在。家ネコたちには恐れられているが根はやさしい。

あちこちで言っていますが、山崎くんは八嶋智人さんがやっているような役全般が似合うような気がしています。

また、「おちくぼ」のときで証明されているように、ステレオタイプの役をきっちり魅力的にする職人的な技術も持っています。


■塚本雄介くん

・熱烈な信仰心を持つ信者役…人を殺すくらいなら平気でできるレベルの信者。

・手品師役…専門はクローズアップマジック。

・悪いおじさん役…育ちのいい甥に、悪い遊びや世の中の真実を教えてしまう、かわいい役。アル中気味。

・お笑い芸人役…ネタはそんなにおもしろくないが、政治活動に異常にくわしかったり、小説を書かせたら賞をとったりする。演説芸。ピンで活躍する。

・カフェ店員役…シュールなラテアートで客の苦笑いを誘う。

・ソムリエ役…こだわりが強い。自信家でレストランの中でも一匹狼的な存在。パーティジョークが得意で、トラブルで料理が遅れてしまったときに、進んで客前に出て場つなぎをする。それでも間に合わず涙目になったりする。音痴。同じ職場に伝説のギャルソンと天才女性シェフがいる。なつかしい。

・スタンド使い役または卍解使いの役…テニプリまでならアリ。悪魔の実は食べてない。忍術も使えない。

・サンタクロース役…サンタ業界のアウトロー的な存在。悪い子担当。

胡散臭い感じの役が多すぎますね…。

一応、実際の塚本くんは真面目で人当たりのいい好青年であることを書いておきます。


■櫻井保一くん

すでに所属のyhsでいろいろ演じているし、本文のほうが長くなってしまったので、ひとつだけ。

・棋士役。

大事な対局で素人がするようなミスで反則負けし、ネットやらなにやらで笑われ、たたかれ、本人もネタにするコミカルなシーンから始まる。
時間が戻り対局一週間くらい前。
問題の反則負けの瞬間まで、いかにその対局への思い入れをこめて取り組んでいたか、ちゃんと見せてから、あらためてオープニングのシーンに戻る。
まったく同じシーンなのにコミカルどころか共感して泣けてきてしまう…というプランの一人芝居。
タイトルは『人生に二歩あれば』。
自分のスキルじゃ書ききれないので誰か書いて上演してくれないかしら。見たい。

……

というわけで、なんと4ヶ月かけて役者さんのお話をしました。

ほんとはもっと作品について書いたほうがよかったのかもしれませんが、本公演の見所はやはり「演技」だったので、これはこれでアリかなと思います。

ここまでしっかり役者さんのことが書けるのはプロデュース公演ならではですし。
(たとえば、劇団の団長が所属役者をほめまくる記事を書いたら微妙ですよね)

これで終わると、ちょっと締りが悪いのでもう一回くらい更新したいと思います。
よろしければおつきあいくださいね。


前回記事のクロスワードの答え

posted by エンプロ at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | つれづれ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月08日

エンプロ、2015年をふりかえる(10)

いまだに8月の公演をひきずっております。
もはや2015年は大して残っていません。

公演が終わったあとは、特に時間がはやく流れます。
ちなみに公演の直前もはやく流れます。

要するに時間ははやく流れます。
来月は師走というくらいだからもっとはやくなるでしょう。

限りのある人生、精一杯生きていきましょう。

今回は限りある人生単位で見れば比較的時間に余裕のある若いおふたりです。

どどん。

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立花亜希子役を演じた池江蘭さんです。

弦巻楽団『ナイト・スイミング』で拝見してお声かけしました。

舞台暦は長くないそうなので、本作で初めて彼女をご覧になった方も多いのではないでしょうか。

亜希子は、「劇団に入って早々主演俳優と付き合いだす空気の読めない若手」です。

いかにかわいらしく、いかに空気を読んでない演技ができるか問われます。

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かわいい。OK。

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空気読んでない。OK。

でもホントに空気読んでないと稽古場で嫌われてしまいます。

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うん。大丈夫そうですね。

前にも書いたような気がしますが、経験豊富なベテランばかりを揃えればいいチームになるというものではありません。

若手には、集団を勢いづけるという重要な役割があります。

そういう意味で池江さんは理想的な若手でした。

演出に身を預けるのがうまい。変な自意識を稽古場に持ち込まない。何か言われたらとりあえず全力でやってみる。

野球のピッチャーに例えると、ピンチでも腕を大きく触れるタイプです。

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首だって振れる。

こういうタイプは先輩から好かれます。

経験的にも、池江さんが一番未知数の役者さんだったことは確かですが、お誘いしてよかったと思います。

これからどんどん彼女にも後輩ができると思いますが、すこしでも今回の経験を役立ててもらえると先輩、もしくは反面教師としてはうれしいです。

不安も大きかったでしょうが、我々のような小さな集団に思い切って飛び込んで来てくれて感謝です。



というわけで、続いては当然こちらです。

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寺地ユイさんです。

池江さんと同じ立花亜希子役。

去年のエンプロ公演『おちくぼ』では、少納言役で出演してもらい、二回目の出演です。

彼女は6月末の「ロンリーアクタープロジェクト」にも出演していたので、合流が少し遅れてしまいました。

同じ役の池江さんに、先行を許したところからの稽古スタートです。

ただ、それは彼女にとってはいいハンデでした。

年齢的にはそう変わらなくても、すでにあちこちの舞台で活躍しており、もはやただの若手とは言いがたい。

池江さんの亜希子は「空気の読めない若手」でしたが、寺地さんは「空気を読まない若手」という役作りだったように思います。

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挑む。

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狙う。

看板役者の彼氏(光一)と、目の上のたんこぶ的な制作(葵)の二人との関係性を中心に、あるときは蔑み、あるときは拗ねる、微妙に陰のある亜希子像を作っていきます。

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蔑む。

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拗ねる。

また、演劇人であれば一生に何千、何万回と言うであろう、ただのあいさつ「おつかれさまでした」というセリフで笑いが取れるとは、書いているほうも想像していませんでした。

他の誰がやっても同じようには出来ないでしょう。

『おちくぼ』から一年たって、普通に成長しているというのは、当たり前のようで難しいことです。

率直に頼りになりました。感謝。


のこるはあと4人。

ここでひとやすみ。

エンプロのクロスワードパズルです。

完成しても何ももらえませんが、暇つぶしにどうぞ。

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◆タテのカギ
1.立花亜希子。
2.「離婚よ、離婚!」に必要な書類を古い言い方で。
3.光一のコレに危機感という文字はない。
5.葵さんを怒らせると食らわされる。
7.ピンチになると停止してしまいがち。
9.温泉なんかに入ると体に残る。
13.いわゆる「ダメ出し」もコレの一種。

◆ヨコのカギ
2.明石兄弟にとって『雨夜の喜劇』はコレのトラブルの話。
4.立花亜希子。
6.「いいじゃん、ケチ!」ケチの古い言い方。
10.舞台上では絶対避けたい。
11.観客が手を叩くこと。拍手ではない。
14.幾日も続く雨の難しい言い方。
15.ペースメーカーには近づけないほうがいい。
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2015年10月25日

エンプロ、2015年をふりかえる(9)

またもや期間が開いてしまいましたが、引き続き2015年を振り返りますよ。

こんな記事を書いているくらいだからよっぽど暇なんだろうと思われているかもしれませんが、遠藤だっていろいろ忙しく生きているのです(おだやかな逆ギレ)。

それにしても、ひとつの演目に対してこんなにじっくり向き合っている団体が他にあるのでしょうか。

ちょっとした思考実験みたいになってます。

そんな団体がひとつくらいあってもいいですよね?(おだやかな逆ギレからの土下座)



前回は、楽太郎くんの話で終わってので、彼の妻たちの話をします。

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妻たちというのは、もちろんこのお話が一夫多妻制の設定だったわけではなく、トリプルキャストで同じ役を演じた役者さんが三人いたということです。

この記事を書こうとして思い浮かぶのは『ガラスの仮面』に出てきた、あるエピソードです。

ヒロインの北島マヤが演劇のオーディションを受けることになり、レストランの店内という設定でエチュードをするよう言われます。

課題は客のいない店内で一人の黒服の男が決まった動きをするので、それに合わせて演技をしてください、というもの。

楽太郎くんは、普段からアドリブをまったくやりません。

お笑いのフィールドでも活躍する彼ですから、できないはずはないのですが、演技においては決められたことをきっちりこなすタイプです。今のエチュードでいう「黒服の男」です。

このぶれない夫に、三人の妻たちがどう向き合ったのでしょうか。



ひとりめはこちら。
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阿部祐子演じる藤実は「妻」でした。

いや、もともと妻でしょというツッコミはあるかと思いますが、妻らしい妻だったということです。

融通の利かない夫を、奔放な義理の兄ごと受け止める、姉さん女房らしい包容力の高さが持ち味です。

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※寄り添う。

このお芝居では、登場人物のほとんどが落ち着きのない人たちでした。

そんななか、唯一落ち着いた雰囲気を持つ彼女は、物語のブレーキ役として存在感を見せてくれました。

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※問題点を確認する役回り。

なぜか阿部祐子と楽太郎くんはコンビになることが多く、『聞き耳カフェその1』では逃げた花嫁と式場スタッフ、『聞き耳カフェその3』ではプロポーズに挑む二人を演じてもらいました。

特に「その3」では結婚直前のカップルでしたから、そのまま今回の役につながっていると言えるでしょう。

もともとの相性のよさと、初演でも藤実を演じた経験を活かし、稽古量の少なさをカバーしました。

一方で助演出も兼任し、かなり演出に近いこともやってもらいました。感謝。

正直、演出スキルは自分より高いと思うので、今後もチャンスがあれば力をかしてほしいと思っております。


続いてはこちら。
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金子綾香の演じる藤実は「友達」でした。

人間関係の安定性でいえば夫婦よりも上かもしれません。

初演の藤実である阿部祐子の「妻らしい妻」を基本形とすると、金子さんの演じた藤実は妻というより「つきあいの長い友人」という距離感で役作りをしていたように思います。

つきあいが長いといえば、演じる金子さんは、2001年のエンプロ旗揚げ公演『the river −風前の灯』に参加してもらっています。

かれこれ14年のお付き合い。あらためて文字にしてみるとすごい時間経ってますね。

つかずはなれずの関係性でお互いよく続いているもんです。

金子さんのいいところは、「努力しているように見えないのに、ちゃんとできていること」です。

これ、悪口のようですが、かなり褒めています。

逆を考えてみてください。

「努力してますアピールは強いのに全然できていない役者」。これはだめです。

勝手に煮詰まり悲壮感を漂わせている役者がいる稽古場は息苦しい。こういうところでは喜劇は作れません。

稽古場にある程度の緊張感は必要ですが、常に客前に出て自分をさらけ出す役者さんに、緊張感がないはずがありません。

自分の稽古時間でなくても、ほかの藤実の稽古を見て動きの段取りをメモしたり、演出に役作りを相談したり、今回はいつもより努力していように見えましたが、決してまわりを心配させるようなことはありませんでした。

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※真剣顔。

意識的にそうしているなら配慮が行き届いているし、無意識だとすれば天性の才能です。どちらにしても得難い能力です。

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※常に楽しそう。

頼りになります。今回も付き合ってくれて感謝。



最後はこちら。

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後藤貴子の演じる藤実は「恋人」でした。

不安定かもしれませんが、結婚しても恋人のような関係はひとつの理想だと言えます。

楽太郎くんと実年齢が近いせいか、なにもしなくても、どこかいちゃいちゃしている感じがします。

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※母親とも仲良くしてほしい。

アネさん気質の強い前の二人とはまったく別の藤実を求められました。

非常に個人的な感覚なので異論反論は甘んじて受け入れますが、後藤貴子は、見た目は確かに「きれい・お姉さん系」ですが、中身は「乙女・女子力系」、演劇現場では「おたく・職人系」という複雑な精神構造を持っています。

ある役者にとっての正解が、どの役者にとっても正解というわけではありません。

見た目がお姉さん系でも、舞台上でアネさん気質が出せるとは限りません。

目の前に正解があるのに、なかなかその正解が使えない。

今回参加した全役者のなかで役作りで一番苦労したのは彼女だと思います。

時間はかかりましたが、なんとか本番に間に合わせてくれました。感謝です。

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※こんな距離感もアリ。

というわけで、それぞれ短めにまとめてみました。

短いのには理由がありまして、このチームでおまけ脚本を書いてみました。
「当て書き」をしないという方針でやってきましたが、実際当て書きをしたらどうなるんだろうという実験です。

話的にはそこまで面白くない上に、三人ともよく知ってる方じゃないと伝わらない感じだと思いますが、興味のある方はぜひおつきあいください。

『夕矢と三人の嫁(仮)』

あくまで、内輪向けの読み物ですね。コミックの巻末四コマだと思っていただければ。
実際に上演する機会があってもそんなに面白くないと思います(苦笑)。

ふりかえり記事がなんでもありになってきました。

次は誰をどうやってふりかえろうか。
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2015年10月24日

隙間に振り返る(5)〜しょうこさん編〜

私の予想では遠藤は2015年中には2015年を振り返りきれない。
と言うわけでして、今週はブロックでお母さん役をキュートに演じて下さった、
伊藤しょうこさん出演!
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3ペェ団札幌 展『アイオウ獣』
10/23(金)20:00
10/24(土)14:00/19:00
10/25(日)14:00

がはじまっています!皆様要チエックでございます!

さて。しょうこさんが演じるお母さんは本当に本当にステキ極まりなかったわけでありますが、今回エンプロ初登場でございました。
まんをじしての!であります。

もう初読みから
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全力。

稽古に入っても常に、
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全力。

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全力。

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全力。
※腕の長さよ。


そしてふと見せる
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こういった可愛らしさ。

お父さんといるときも、
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常に可愛らしく、微笑ましい。


ちなみにナガは、2003年のマキニウムさんとべんと箱さんの合同公演でしょうこさんと初めてご一緒させていただいたのですが、その頃から全く変わらないしょうこさんにもはや恐怖を抱いています。

さて!さんぺだんさんでは一体どんな役を演じていらっしゃるのでしょうか!?
ぜひ、劇場で確認してみてくださいね。
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2015年10月04日

隙間に振り返る(4)〜楽太郎編〜

10月!になりました。
もう2015年も残り3か月です。恐ろしいですね。
エンプロレギュラー楽太郎くん
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の舞台も間近に迫ってきています。
リンクの貼り方とかはちょっとわからないのでアレなんですが、ワーズオブハーツさんです!
10月16日(金)〜18日(日)
ですよ!要チェック!

聞き耳カフェに出演していただき、雨夜でも制作お手伝い(元祖敏腕)いただいた
大沼理子さん(左)
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も出演!!


さて。
今回はその楽ちゃんについて。
雨夜でのことはもう遠藤がたくさん書いていたのでこれまでのことを!

楽ちゃんとの個人的出会いは2009年。
劇団ギャクギレさんの公演にて共演させていただきました。
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真ん中が楽ちゃん。これから蝶になるところ。
ちなみに楽ちゃんから時計回りに山下カーリーさん、長麻美、能登英輔さん、高橋隆太さんという面子でございました。


そして2010年、あの深浦さんが演出助手の乙女や雑貨店にて、また同じチーム。
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※エアギター中。

このとしは弦巻楽団さんでもご一緒。
写真はなかった!
体育教師を演じてらっしゃいました。


そして満を持しての2011年!
エンプロ初登場!『いつか、ひとやすみ。』に出演していただくことに!!
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ご覧ください。
この写真からでも存分に伝わる巻き込まれ芸…!!天才。
お客様からも大人気でございました。

そんなわけで、ここからエンプロのレギュラーへ。

聞き耳カフェその1〜3。
そして、

2013年「ペーパームーン•オーバーフローイン」
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※作務衣がよく似合う。


2014年「おちくぼ」
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※妙にかっこいい。

大活躍でございます。

というわけで、今回は誠実な人柄と溢れ出るマスコット感で、誰からも好かれる楽太郎サマでした!
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2015年09月28日

隙間に振り返る(3)

もうすぐ9月も終わりますね。
だんだん記憶が薄れていき、このままでは消滅してしまうので、そうなる前に更新です。

それではまずはこちらをご覧ください。
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記憶にございますでしょうか?
亜希子チャンが急に女優魂に目覚め、散々一人芝居を披露した挙句、お父さんのスマホを窓からぶん投げた後のヒトコマです。
お母さんの様子を一同じーっとさぐるシーンになっております。

静止するからか、この稽古場写真が何枚もあったので、本日はこのシーンをなんとなく振り返ることにします。

多分時系列になっているのではないかと思いますが、ちがうかもしれません(何かとアヤフヤ)。

まずは1枚目。
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らんらん(亜希子チャン役)の顔!
あ、このメンバーの組み合わせは本番ではなかったやつですね。
稽古初回のため、ゴタが身長を縮めるのにたいへん苦労していた記憶が。


2枚目。
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あ。なんか亜希子が随分前に出てきている。
ほとんどの役者が見えていない。


3枚目。
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あ、あれ!?兄弟が3人いる…村上くーん!出番じゃないよー!どうしたのー!
いや…位置的にもしかしたらザキ君が代役中の可能性も。
なんかよくわかんないですね。
深浦さんはこのあたりからメガネではなくコンタクトで稽古参加しているようです。
藤実は綾香ちゃんでございます。小さい!


4枚目。
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寺地亜希子の登場。
ゴタが兄弟の間でまだ身を隠すのに必死の様子。


5枚目。
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特に、別にって感じですね。


6枚目。
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ブロックで稽古をさせていただきました(ありがたい)。
この頃には位置どりも安定してきているようです。
村上塚本ペアでも稽古していました。


7枚目。
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赤石兄弟の仲が良すぎ。
横に並ぶと遠近感が狂いますね。
あ!ゴタがついに小さくなっています!


8枚目。
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本番が近いらしく、みんな衣装に近いものを着てそれっぽくなっています。
ゴタは身を屈めるという技で安定したようです。


そして本番。
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そんなわけで、特段なんてことのない振り返りでしたがいかがでしたか?

オマケ。
シーンの直前。
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なにこの全員てんでバラバラ感。

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このシーンは藤実さん(阿部)も案外荒ぶっていたのですね(発見)。
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2015年09月24日

隙間に振り返る(2)〜深浦編〜

こんばんは!
ようやっと昨日遠藤によるブログ更新が行われましたね!
この調子でいくと、もうほんとうまい具合に年末に振り返り終わるのではないかと戦々恐々です。

舞台写真もあがっていましたね。
…あれ?なんだか深浦さん、どれもこれもちゃんと男前に写ってる…?
こんなだっけ?ほんと…?
と、思わず稽古場写真を漁りました。

…わ…なにこれ…ほらやっぱり!

というわけで、今回は稽古場写真から深浦さん特集でございます。

まずはこちら。
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あらら…。

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ポーズがおかしいよね?
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わあ!どれもこれもなんか変だった!
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脚!!

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どこを見ているのか。
※上には誰もいませんでした。


こんな深浦さんですが、その勤勉さと、素直さと、性格の良さでみんなの人気者です。
エンプロメンバーもみんな深浦さんが大好きなので、もうずーっと出演していただいております。売れっ子なのにいつも出ていただき、ありがたいかぎり。

そもそも深浦さんと最初に出会ったのは2010年の乙女や雑貨店。(山下カーリー主催のユニット。思っていたより最近で今びっくりしています。)

なんと、役者ではなく演出助手として呼ばれていたのです…!なんて贅沢!

スタッフとして毎日メールで稽古状況をお知らせしてくる彼は、
『得体の知れないテンションのだだ高い子』
として、当初ドン引きされていました(主に私に)。

しかし、すぐに周りの役者たちを脅かす存在に。
『あいつに代役をやられてなるものか!』
と吉竹先生や、楽ちゃんが必死に稽古に参加していました。

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※まさかの黒子。(ピエロは楽ちゃん)


その後、個人的には
2012年2月 
演劇公社ライトマン『新しい友達』
※まったく絡まず。

2012年9月
弦巻楽団『果実』
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※相手役でした。

2013年1月
エンプロ『聞き耳カフェその2』
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※本番中欠かさず送られてきたメール。

2013年2月
yhs『ヘリクツイレブン』
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※城さんも一緒でした。

2013年8月
エンプロ『ペーパームーン•オーバーフローイン』
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※プロポーズされました(困惑)。

2014年2月
エンプロ『聞き耳カフェその3』
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※同じチーム。今度は教え子。

2014年8月
エンプロ『おちくぼ』
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※夫婦。

2015年5月
エンプロ『聞き耳カフェその4』
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※脚本&出演。石化の話を書いてエンプロ内を騒然とさせました。

と、たいへんに、たいへんにお世話になっております。

今後もいつやるかよくわからないエンプロのレギュラーとして、よろしくお願いしたいところです。

というわけでして、なぜか深浦さん一色の回でした。
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2015年09月21日

エンプロ、2015年をふりかえる(8)

8月に振り返り始めたこの文章。すでに9月も末です。

今年の振り返りが8月からなのは早いと感じたひともいらっしゃったでしょうが、これで必ずしもそうではないことが証明されたと思います。
己を知るということは大事なことですね。(居直った上に教訓をたれる)

今後は単なる役者さんの紹介に留まらず、可能な限り普遍的な分析を心掛けます。
できたらいいなあ。


前回はお父さんの話題で終わってましたので、次はお母さんのお話をしたいと思います。

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お母さんのゆかり役は、伊藤しょうこさんにお願いしました。

このブログをチェックされているほどの方なら当然ご存知の役者さんだと思います。

劇団怪獣無法地帯の主力中の主力、脚本・演出・役者・制作をこなす万能型演劇人です。すごい。

「なぜ伊藤しょうこさんにお願いしたか」なんて、愚問というものでしょう。

それは「お願いできるときにお願いしないともったいないじゃない」で十分だからです。

積極的に公演を行う怪獣無法地帯ですから、しょうこさんはその万能ゆえに忙しく、なかなか客演の機会がないのです。

また、今回の裏テーマ「脚本を役者に寄せない(寄せれない。再演だから)」にも、どうアプローチするのかも注目していました。

今回のようなウソにウソを呼ぶシチュエーションコメディは、登場人物がウソをつく強めの理由が必要です。

それも、「ウソをついてもいい」ではなく「ウソをつかなくてはいけない」という切迫した理由でなければいけません。

大の大人がアホみたいなウソをつくには、それなりに高い心理的なハードルが必要なのです。

そんな大人たちにどんどんウソのハードルを跳ばせる役割が、このお母さん・ゆかりです。

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「跳べ!」(とは言ってない)

強くなければいけません。恐くなければいけません。

何をやらかすかわからない危険な存在だからこそ、周囲の人間たちはその高いハードルを越えるのです。

さらには、みんなに愛されていなくてはいけません。

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こんな難しい注文を、しょうこさんは涼しい顔でこなしてくれました。

初参加の役者さんは、自信を持ってお願いしていても、実際に稽古が始まるまでは本当に役にフィットするか不安なものです。

しかし、しょうこさんに関しては、一番最初の通し読みの段階で「あ、これは大丈夫だ」と安心することができました。

いえ。安心というよりも、頼もしさを感じました。

結果的に当てて書いたように見えるくらい、役と一体化されておりました。

脚本家の「当て書きが演劇をおもしろくするのだ」という価値観に、役者側から反駁されたような気分でした。

貴重な体験をさせていただきました。感謝。

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※おつかれさまでした。


おつぎは「スター」登場。片桐光一役を演じた深浦佑太くんです。

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『聞き耳カフェその2』『ペーパームーン・オーバーフローイン』『聞き耳カフェその3』『おちくぼ』『聞き耳カフェその4』と続いて、今回の『雨夜の喜劇』と、6公演続けて出演していただいております。ほぼレギュラーです。

エンプロ以外にも客演が多く、評価の高さを証明しております。

また、彼の書く脚本もレベルが高く、そのあたりも前出の伊藤しょうこさんと共通しているところです。

さて、深浦くんに演じていただいたのは本作の主役・片桐光一。

ある集団がひとつの目的を持っている物語を作るときに、それを邪魔する人間がいると盛り上がるものです。

今回で言うと、「お母さんに光一の嘘がばれないようにする」という目的なんですが、「雨夜」では、光一自身が邪魔する側にまわります。

自ら危機的状況を作りつつ、周りを巻き込み、有り得ない嘘をつき、周囲を混乱に陥れる元凶でもあるのです。

ここで、重要なことがひとつあります。

この役もお客さんに嫌われちゃダメなんです。

お客さんの感情移入がないと、つまらないダメ人間のために周りが苦労する不快な話になります。

しかし、光一は一生懸命でした。光一演じる深浦くんも一生懸命でした。

複数のアンケートで指摘されるほど、汗まみれになりました。ブログのネタにもなりました。

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人間、こんなに一生懸命なやつを嫌うことはできません。

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※親が大好き(これも重要)。

また、刺激を好むのは、役者という表現者として自然な感情だと思います。

たぶん、光一は舞台上でもいろんな修羅場をくぐってきたんでしょう。

追い込まれたときの危機感が人より圧倒的に薄い。むしろ、楽しんでしまう。

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※「何か問題でも?」の顔。

そういう彼だからこそ、舞台で主役を演じ続けられるのです。
これは表現者の業と言ってもいい。

だから、脚本上でもそこまで悪い人間には見えなかったはずです。

数々の舞台で主演をはる深浦くんですから、この光一を演じるにはうってつけの存在でした。

再演から参加なのが信じられないほどです。

前出の長麻美と同じく、主演でほぼ常に舞台上にいる体力的にしんどい役でもありましたが、稽古期間中、一切手を抜いた演技をすることなく高いレベルを維持してくれました。

こういう目立たないところも、あちこちから客演に呼ばれる由縁なのでしょう。感謝。

ちなみに、打ち上げのカラオケボックスでは全力の『仮面舞踏会』を三度も唄わされそうになってました。(さすがに三度目は止められた)

その手を抜かない感じはさすがというか、リアルに看板役者が持つ業を見た瞬間でした。



本記事の最後は楽太郎くんです。

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彼の演じる片桐夕矢は、奔放過ぎる兄を持つ苦労性の弟。

苦労するのは兄に対してだけではありません。
思い込みの激しい母、浮気性の父を持つ、片桐家の良心。

そんないい加減な家族ですから、どうしても真面目な夕矢が嫌われ役になってしまいます。
気の毒。

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※しかも巻き添えを食う。

夕矢のこういうところに共感されるひと、結構いるんじゃないでしょうか。

本作中でも、わりと頻繁に両親と顔をあわせている設定もあって、再会しても光一ほど感動されていません。

両親は光一に会いに来たのであって、夕矢に会いに来たわけではないのです。
つくづく気の毒。

真面目で融通の利かない性格は、職人向きではありました。

そのぶん、周りが見えず、かたくなに予定どおりパーティを開こうとする空気の読めなさは、ただの優等生ではない生身の人間らしくて脚本的に気に入っております。

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※融通きかなすぎて嫁に怒られている。

演じた楽太郎くんも、役者としてはそれほど器用なタイプではありません。

楽太郎くんには、過去何度も客演をお願いしていますが、出番の長い役をやってもらったことはありませんでした。

時間がかかるだろうなと思っていました。案の定、時間はかかりました。
しかし、それ以上に停滞しませんでした。

稽古時間と出来の良さが正比例するやればやるほど良くなる役者でした。

これを当たり前と思いますか?

普通は、何度も同じことの繰り返して迷いがでてしまったり、前できていたことができなくなったりするものです。

楽太郎君にはそれがまったくなかった。

これは、再演することでわかった、楽太郎くんの新しい一面でした。

なお、初演も御覧になった方は「あれ?」と思ったのではないでしょうか。

なぜなら、初演の夕矢は「坦坦麺専門店の店員」ではなく、「パティシエ」だったのです。

これは、初演上演時のイシハラノリアキくんのキャラクターに合わせてパティシエにしたんですが、楽太郎くんはどちらかというとスイーツというより中華系だなと思って坦坦麺にしました。

イシハラ君のいかにも几帳面そうな夕矢も、楽太郎くんの職人気質な夕矢もどちらも正解だと思います。

ただ、これは当て書きというより、「ちょっと変えてやろう」という脚本家の遊び心に近い変更で、作品の完成度にはさほど影響はなかったと思います。

楽太郎くんは、いま「札幌オーギリング」という大喜利の企画にレギュラーで出演しています(おもしろい)。

いまや花形選手ですから、スケジュール組みも大変だったと思いますが、期待どおりの活躍を見せてくれました。感謝。

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※顔が似てなくても表情が似てると親子っぽいですね。

というわけで、今回は「本公演から新たに参加していただいた組(ダブルなし)」の三人のお話でした。

この流れだと、次は夕矢の妻(たち)の話でしょうかね。

※今回の記事に使われた画像はすべて小林翔平さんの撮影です。
posted by エンプロ at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | つれづれ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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