2015年12月31日

エンプロ、2015年をふりかえる(12)

8月末から2015年の振り返りをしてきましたが、やっと前回記事で一区切りつけられました。
長かったですね。関係者以外で完走した人はいるのかしら?

エンプロは小さい団体なので、公演ペースも遅いし、規模も小さめです。
どうしても公演期間があいてしまうので、こういう方法で隙間を埋めていくのもアリだったかなと思っています。

さて、来年はどうしましょう。
マイペースで公演を重ねるエンプロですので、予定は何にも決まっていません。
来年でエンプロ旗揚げからちょうど15年目ですが、それはそれ。

実はそれだけやってても、遠藤自身、団体の代表という立場にも演出という立場にもピンときていません。
いい加減、自分と演劇の距離を変えていかなきゃいけないなと考えております。

それでも、次回公演をすることになれば、必ずお客様に満足していただける作品をつくることをお約束しておきます。

ともあれ、これで2015年も無事に終えられそうです。
最初の宣言どおり、2015年の残りの時間を怠惰に過ごしたいと思います。
今年一年、お付き合いいただいた皆様、ほんとうにどうもありがとうございました。

よいお年を。


2015年12月31日 遠藤雷太
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2015年12月24日

エンプロ、2015年をふりかえる(11)


すっかり夏も過ぎ、秋も過ぎ、いまや年の瀬。

とりあえず役者さん方の更新がエンプロの忘年会に間に合ってほっとしています。

ラストは過去最長です。なにせ人数が多いので。

どうぞ覚悟してお付き合いくださいませ。

……

書いた人が語るのもなんですが、『雨夜の喜劇』は「ウェルメイド」の喜劇です。

個人技よりもチームの連携が優先され、不自然に目立とうとする人がいれば、とたんに作品世界は崩壊します。


しかし、そんななかでも個人技を求められる人たちがいるのです。

いくらおもしろい構成を作っても、そこそこの尺のお話ですから、どうしても中だるみしてしまう恐れがあります。

そんなときに力を発揮するのが、これからご紹介する「チーム・お隣さん」です。


彼ら兄弟は、状況をほとんど説明されず、その善意ゆえに片桐家の泥沼に巻き込まれていく役割です。

リアクションを一歩間違えると作品崩壊奈落の底、それでもあえて足を踏み出す命知らずの冒険家。

実力伯仲、出番は少な目、濃厚すぎる存在感。


それが本作での明石兄弟×2なのです(ダブルキャスト)。

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西軍

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東軍

詳しい方なら、「出番が少ない=実力の劣る役者」でないことは一目瞭然でしょう。
実際、この4人だけで2時間芝居を作っても、問題なく見ごたえある作品になるでしょう。


どんな設定の話にしましょうか。「地獄」とかおもしろいんじゃないでしょうか。

鬼三人(黒鬼・塚本、青鬼・山崎、赤鬼・櫻井)に囲まれて絶体絶命の亡者(村上)という芝居。
絵が浮かびます。

鬼は昔のコントみたいな全身タイツではなくて、黒スーツにワンポイントで各色の入った何かでいいように思います。

拷問具も個性に合わせて持たせたいですね。

地獄の世界観がうまく作れたら、4人で3時間芝居くらいいけるような気がしないでもありません。
ただ、私が書くことはないと思うので、世の脚本家のみなさまにオススメしておきます。

っていうか、絶体絶命の亡者って生きてるのか死んでるのかわかんないですね。


というわけで。まずは亡者…じゃなくて村上義典くんです。

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あらためて。

彼が演じた赤石良太は、仲良し兄弟の兄、真面目で不器用な警察官。

シチュエーションコメディでは「おいしい」キャラクターです。

村上くんがいい役者さんであるということは、すでに聞き耳カフェの記事でも書いています。

心配なことと言えば、出番が少なくて役者として退屈なんじゃないかということくらい。

しかし、そんな演出側の心配を彼はあっさり覆してくれました。

村上くんの演じる良太は、とにかく「重い」「暗い」「テンポが悪い」。

なのに、なぜか成立している。しかも稽古場で爆笑を取っている。

最初のうちは、演出である遠藤も何が起こったのかさっぱりわかりませんでした。

脚本家の解釈が必ずしも正解ではないことを認めるまで、それほど時間はかかりませんでした。

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こんな感じで登場して

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こう。

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そして涙もろい。

与えられたセリフは同じでも、解釈しだいでいくらでも創造的な仕事ができる。
村上くんの演技は明らかに「新手」でした。

こういうことがあるので、演劇は面白いと思わせてくれました。感謝。


続いては、青鬼…じゃなくて山崎孝宏くんです。

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あらためて兄。

山崎くんにも、赤石良太を演じていただきました。

短編含めエンプロ5作品目。慣れているはずですし、実力も十分ですし、役柄も合っているしで何の心配もなくおまかせするつもりでした。

しかし、前の村上くんのとばっちりをマトモに受けてしまったようで、役作りにはかなり苦労していました。

山崎くんの持ち味は「軽い」「明るい」「テンポがいい」です。そうです。村上くんと真逆。

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そわそわ。

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瞬時に動揺。

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異変に気づく0.1秒前。

ふたりとも、お互いの演技プランを見たとき、かなり驚いたようです。そりゃそうだ。

山崎くんのほうが初演の良太のキャラクターに近く、村上くんのプランが新鮮に見えてしまうぶん、不利だったと思います。
即興組合さんの本番で稽古参加が少し遅れたことも影響したはずです。

試行錯誤の結果、山崎くんの良太は、真面目で気立てよく憎めない好青年として演じられました。

いわゆる「おまわりさん」という呼び方が似合う感じです。ちなみに村上くんの警察は明らかに事務方の人でした。

軽快な山崎くんのいる回と、重厚(?)な村上くんのいる回では、上演時間が2〜3分違うはずです。笑

心配してなかったぶん、あまりフォローができず申し訳なかったのですが、きっちり役割をこなしていただきました。感謝。

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好青年。

なお、山崎くんが地獄の鬼役だったら、拷問具は注射器でお願いしたいです。
マッドサイエンティスト系の鬼です。


お次は弟ふたりです。まずは、こちらの黒鬼…じゃなくて塚本雄介くんです。

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あらためて。

エンプロとはお付き合いの長い役者さんです。その歴史は別の記事でも話題になっているほどです。

「雨夜」における赤石道雄は、兄よりもさらに状況のわかっていない人です。ほぼ他人です。

しかも出番があまり多くないので、ただ自然に演じているだけでは存在が埋もれてしまいます。

塚本くんはそういうとき、特に力を発揮する役者です。

出てきただけで場の雰囲気が変わる独特の存在感。違和感。

野球にたとえるなら、ノーアウト満塁の大ピンチというときにこそ、マウンドをまかせたくなるような存在です。

「雨夜」における塚本くんといえば、「おやしろさまのものなのです!」です(正確な表現は違うかも)。

大した前知識もないのに、他人のスマートフォンを自分のものだと主張しなければならない状況で、道雄がとっさに口走ったのがこの言葉です。

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おやしろさま、その瞬間。

塚本くんは、この「おやしろさま」から始まる、脚本にすれば5〜6行くらいの長台詞を舞台のど真ん中で高らかに謳いあげるのです。

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独壇場。

いかにも思いつきで話しているような内容ですし脚本にも書いていませんが、このセリフはアドリブではありません。稽古場で幾度となく反復され、磨かれた「おやしろさま」なのです。

混沌ぶりがおもしろかったので、演出としてオッケーを出しつつ、詳しい意味も文脈も正直わかっていませんでした。

たぶん聞けば教えてくれるんでしょうけども、それはそれで負けた気がしてしまうので、スルーしました。

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言ってやった。

お客さんは温かく見守ってくれたと思います。稽古場の共演者もそうでした。
ほんとうによかったと思います。

冒頭に書いたように、複雑な構成勝負のこの作品で、こういうことをするのは絶妙なバランス感覚が必要です。

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バランス。

その点、塚本くんは見事にクリアしてくれました。感謝。

もし、塚本くんが地獄の鬼役だったら、拷問具はダーツ(鉄製)でお願いしたいです。ジュラルミンケースに入れて持ち歩き、気に入らない亡者に投げつけるイメージです。


最後は赤鬼…じゃなくて櫻井保一くんです。

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パンダといっしょに。

エンプロ初出演です。前から好きな役者さんではあったんですが、所属されているyhsは公演間隔が短いのでなかなかお声がけするタイミングが合いませんでした。

一般的に「いい演技とは何か」と聞かれると、「その役になりきる」ことだと言う人が多いかもしれません。

しかし、それは正解の半分です。
いい演技とは、「その役になりきる」と同時に「段取りを完璧にこなす」ことです。

役になりきるだけでは、生き生きとしたセリフは言えても、立ち位置を間違えて照明にあたらなかったり、装置につまづいて壊してしまったり、ほかの役者との絡みで怪我をさせてしまいます。
つまり、使えません。

迫真の演技をしながらも、決められたことを完璧にこなさなければいけないのが役者なのです。

印象的だったのは、櫻井くん演じる道雄に、葵が抱きつくシーンです。

このとき、道雄と葵は「赤の他人」ですが、葵は周囲の人に「道雄とは恋人」であることをアピールしたいという無茶なシーンです。

なんとしても道雄に抱きつきたい葵役の長麻美は、両腕を大きく左右に広げ、体を棒のようにまっすぐにして倒れかかるというプランで臨みます。

道雄が支えなければ、葵は棒のまま顔から床に激突してしまうので、受け止めざるをえないという作戦です。

とてもコミカルでおもしろいプランですが、相反して危険なシーンでもあります。

彼女は、まっすぐに倒れるほどおもしろいことがわかっているので、多少危険な角度になっても「まっすぐ」でいようすることが予想されるからです。

櫻井くん演じる道雄は、そのナガが「まったく怖くない」と言うほど、しっかり安全に受け止めました。

こういうことは単なる経験値だけではなく、ちゃんといろんな現場で役者としての「徳」を積んでいるからできることだと思います。

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信頼関係に基づくまっすぐな姿勢。体と床との角度にも注目。

もうひとつ、「雨夜」における櫻井くんの大仕事といえば、夕矢役の楽太郎くんにアドリブをさせたことです。

いい役者は、多少場が混乱してもなんとかする自信を持っています。

本番中にあえて豪快なすべり芸を見せることで、稽古ですらほとんどアドリブをしない楽太郎くんに、「バカたれが!」という脚本にないセリフを引き出しました。貴重な現場を見ました。

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紙一重の空気。

今回も7月下旬に行われたyhs公演直後の参加となり、かなりのハードスケジュール。
負担をかけてしまったかもしれません。

それでも、そんな苦労を微塵も感じさせず、ソツなく乗り切ってくれました。感謝。

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そして紙一重の演技。

最後に、櫻井くんが地獄の鬼役だったら、持っててほしい拷問具はドリルです。
両手にひとつずつもありです。




ほんとは最後ですし、藤実のときのように四人芝居を書いてみたかったのですが、そんなことをしていたら絶対今年中に終わりません。

そこで彼らならこういう役が合うんじゃないかという当て書きノートを作ってみました。
脳内配役会議です。

彼らがこれらの役を演じるならぜひ見てみたいということを箇条書きにしました。

遠藤はたぶん書ききれないので、これを読んでいる脚本家の方がいらしたら、あえて乗っかってみるなり、新規開拓の参考にするなりしてもらえれば幸いです。

あと、あくまで相性のよさそうな「役」の話です。本人がそういう人だと思っているわけではないので悪しからず。


■村上義典くん

・教育実習生役…教科は五教科どれでも。一見頼りなく、生徒より先に貧血で倒れたりする。涙もろく行事で真っ先に泣く。最初は不良グループになめられているが最後に意地を見せて和解する。

・主夫役…妻がバリバリ働いている。娘がいる。得意料理はフレンチトースト。婿入り。妻が仕事で迷っているときに「君の好きなようにしたらいい。家のことはまかせて」と背中を押す。

・漫才師役…ナイナイ矢部、オードリー若林の系譜でソフトなツッコミを得意とする。プライベートでは金まわりが悪く、金貸しに頭があがらない。

・お化け屋敷で散々怖がった勢いで幽霊役の人を殴って警察に連行される人役。

・チンピラ役…スカジャン。主人公に威勢よく突っかかっていき、あっさり負ける。基本的に虐げられているが、最後に逆上して兄貴分を刺す。

・パティシエ役…やりすぎて怒られるタイプ。

・ドジっ子マジシャン役…鳩アレルギーでハンカチが手放せない。

おかしい。村上くんの笑顔が思い描けない…。

全体的に振り回されがちで、感情のタガがはずれると何をするかわからない役という感じでしょうか。


■山崎孝宏くん

・教師役…学年主任。専門は理科か数学。もうちょっと年齢を重ねたら教頭先生役ができそう。

・お料理教室の先生役…「今日は和食に挑戦してみましょう!」とか言って主婦層の生徒たちをまとめようとするが、結局振り回される感じ。

・デコトラの運転手…一昔前のイメージで、グンゼのシャツに鉢巻。お守りに紐をつけて首からぶらさげている。新入りを助手席に乗せていい話風に説教するのが好き。実は寂しがり屋で田舎に妻と子供がいる。おでん屋台、焼き鳥屋のおっちゃんでも可。

・主夫役…妻がバリバリ働いている。娘がいる。得意料理は麺類(粉をこねるところから)。犬を飼っている。妻が何かを相談したいときでも、明るく振舞う彼を見て「彼もがんばってるんだから私ももう少しがんばろう」と胸にとどめる感じの関係。

・草野球チームの二番バッター役…商店街チームで普段はお豆腐を作っている。構えが独特。野次がうまい。

・応援団OB役…バンカラな空気が合いそう。

・野良ネコ役…ネコ世界でのアウトロー的な存在。家ネコたちには恐れられているが根はやさしい。

あちこちで言っていますが、山崎くんは八嶋智人さんがやっているような役全般が似合うような気がしています。

また、「おちくぼ」のときで証明されているように、ステレオタイプの役をきっちり魅力的にする職人的な技術も持っています。


■塚本雄介くん

・熱烈な信仰心を持つ信者役…人を殺すくらいなら平気でできるレベルの信者。

・手品師役…専門はクローズアップマジック。

・悪いおじさん役…育ちのいい甥に、悪い遊びや世の中の真実を教えてしまう、かわいい役。アル中気味。

・お笑い芸人役…ネタはそんなにおもしろくないが、政治活動に異常にくわしかったり、小説を書かせたら賞をとったりする。演説芸。ピンで活躍する。

・カフェ店員役…シュールなラテアートで客の苦笑いを誘う。

・ソムリエ役…こだわりが強い。自信家でレストランの中でも一匹狼的な存在。パーティジョークが得意で、トラブルで料理が遅れてしまったときに、進んで客前に出て場つなぎをする。それでも間に合わず涙目になったりする。音痴。同じ職場に伝説のギャルソンと天才女性シェフがいる。なつかしい。

・スタンド使い役または卍解使いの役…テニプリまでならアリ。悪魔の実は食べてない。忍術も使えない。

・サンタクロース役…サンタ業界のアウトロー的な存在。悪い子担当。

胡散臭い感じの役が多すぎますね…。

一応、実際の塚本くんは真面目で人当たりのいい好青年であることを書いておきます。


■櫻井保一くん

すでに所属のyhsでいろいろ演じているし、本文のほうが長くなってしまったので、ひとつだけ。

・棋士の橋本崇載さん役(ノンフィクション)。

大事な対局で素人がするようなミスで反則負けし、ネットやらなにやらで笑われ、たたかれ、本人もネタにするコミカルなシーンから始まる。
時間が戻り対局一週間くらい前。
問題の反則負けの瞬間まで、いかにその対局への思い入れをこめて取り組んでいたか、ちゃんと見せてから、あらためてオープニングのシーンに戻る。
まったく同じシーンなのにコミカルどころか共感して泣けてきてしまう…というプランの一人芝居。
タイトルは『人生に二歩あれば』。
自分のスキルじゃ書ききれないので誰か書いて上演してくれないかしら。見たい。

……

というわけで、なんと4ヶ月かけて役者さんのお話をしました。

ほんとはもっと作品について書いたほうがよかったのかもしれませんが、本公演の見所はやはり「演技」だったので、これはこれでアリかなと思います。

ここまでしっかり役者さんのことが書けるのはプロデュース公演ならではですし。
(たとえば、劇団の団長が所属役者をほめまくる記事を書いたら微妙ですよね)

これで終わると、ちょっと締りが悪いのでもう一回くらい更新したいと思います。
よろしければおつきあいくださいね。


前回記事のクロスワードの答え

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2015年11月08日

エンプロ、2015年をふりかえる(10)

いまだに8月の公演をひきずっております。
もはや2015年は大して残っていません。

公演が終わったあとは、特に時間がはやく流れます。
ちなみに公演の直前もはやく流れます。

要するに時間ははやく流れます。
来月は師走というくらいだからもっとはやくなるでしょう。

限りのある人生、精一杯生きていきましょう。

今回は限りある人生単位で見れば比較的時間に余裕のある若いおふたりです。

どどん。

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立花亜希子役を演じた池江蘭さんです。

弦巻楽団『ナイト・スイミング』で拝見してお声かけしました。

舞台暦は長くないそうなので、本作で初めて彼女をご覧になった方も多いのではないでしょうか。

亜希子は、「劇団に入って早々主演俳優と付き合いだす空気の読めない若手」です。

いかにかわいらしく、いかに空気を読んでない演技ができるか問われます。

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かわいい。OK。

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空気読んでない。OK。

でもホントに空気読んでないと稽古場で嫌われてしまいます。

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うん。大丈夫そうですね。

前にも書いたような気がしますが、経験豊富なベテランばかりを揃えればいいチームになるというものではありません。

若手には、集団を勢いづけるという重要な役割があります。

そういう意味で池江さんは理想的な若手でした。

演出に身を預けるのがうまい。変な自意識を稽古場に持ち込まない。何か言われたらとりあえず全力でやってみる。

野球のピッチャーに例えると、ピンチでも腕を大きく触れるタイプです。

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首だって振れる。

こういうタイプは先輩から好かれます。

経験的にも、池江さんが一番未知数の役者さんだったことは確かですが、お誘いしてよかったと思います。

これからどんどん彼女にも後輩ができると思いますが、すこしでも今回の経験を役立ててもらえると先輩、もしくは反面教師としてはうれしいです。

不安も大きかったでしょうが、我々のような小さな集団に思い切って飛び込んで来てくれて感謝です。



というわけで、続いては当然こちらです。

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寺地ユイさんです。

池江さんと同じ立花亜希子役。

去年のエンプロ公演『おちくぼ』では、少納言役で出演してもらい、二回目の出演です。

彼女は6月末の「ロンリーアクタープロジェクト」にも出演していたので、合流が少し遅れてしまいました。

同じ役の池江さんに、先行を許したところからの稽古スタートです。

ただ、それは彼女にとってはいいハンデでした。

年齢的にはそう変わらなくても、すでにあちこちの舞台で活躍しており、もはやただの若手とは言いがたい。

池江さんの亜希子は「空気の読めない若手」でしたが、寺地さんは「空気を読まない若手」という役作りだったように思います。

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挑む。

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狙う。

看板役者の彼氏(光一)と、目の上のたんこぶ的な制作(葵)の二人との関係性を中心に、あるときは蔑み、あるときは拗ねる、微妙に陰のある亜希子像を作っていきます。

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蔑む。

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拗ねる。

また、演劇人であれば一生に何千、何万回と言うであろう、ただのあいさつ「おつかれさまでした」というセリフで笑いが取れるとは、書いているほうも想像していませんでした。

他の誰がやっても同じようには出来ないでしょう。

『おちくぼ』から一年たって、普通に成長しているというのは、当たり前のようで難しいことです。

率直に頼りになりました。感謝。


のこるはあと4人。

ここでひとやすみ。

エンプロのクロスワードパズルです。

完成しても何ももらえませんが、暇つぶしにどうぞ。

クロスワード.bmp

◆タテのカギ
1.立花亜希子。
2.「離婚よ、離婚!」に必要な書類を古い言い方で。
3.光一のコレに危機感という文字はない。
5.葵さんを怒らせると食らわされる。
7.ピンチになると停止してしまいがち。
9.温泉なんかに入ると体に残る。
13.いわゆる「ダメ出し」もコレの一種。

◆ヨコのカギ
2.明石兄弟にとって『雨夜の喜劇』はコレのトラブルの話。
4.立花亜希子。
6.「いいじゃん、ケチ!」ケチの古い言い方。
10.舞台上では絶対避けたい。
11.観客が手を叩くこと。拍手ではない。
14.幾日も続く雨の難しい言い方。
15.ペースメーカーには近づけないほうがいい。
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2015年10月25日

エンプロ、2015年をふりかえる(9)

またもや期間が開いてしまいましたが、引き続き2015年を振り返りますよ。

こんな記事を書いているくらいだからよっぽど暇なんだろうと思われているかもしれませんが、遠藤だっていろいろ忙しく生きているのです(おだやかな逆ギレ)。

それにしても、ひとつの演目に対してこんなにじっくり向き合っている団体が他にあるのでしょうか。

ちょっとした思考実験みたいになってます。

そんな団体がひとつくらいあってもいいですよね?(おだやかな逆ギレからの土下座)



前回は、楽太郎くんの話で終わってので、彼の妻たちの話をします。

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妻たちというのは、もちろんこのお話が一夫多妻制の設定だったわけではなく、トリプルキャストで同じ役を演じた役者さんが三人いたということです。

この記事を書こうとして思い浮かぶのは『ガラスの仮面』に出てきた、あるエピソードです。

ヒロインの北島マヤが演劇のオーディションを受けることになり、レストランの店内という設定でエチュードをするよう言われます。

課題は客のいない店内で一人の黒服の男が決まった動きをするので、それに合わせて演技をしてください、というもの。

楽太郎くんは、普段からアドリブをまったくやりません。

お笑いのフィールドでも活躍する彼ですから、できないはずはないのですが、演技においては決められたことをきっちりこなすタイプです。今のエチュードでいう「黒服の男」です。

このぶれない夫に、三人の妻たちがどう向き合ったのでしょうか。



ひとりめはこちら。
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阿部祐子演じる藤実は「妻」でした。

いや、もともと妻でしょというツッコミはあるかと思いますが、妻らしい妻だったということです。

融通の利かない夫を、奔放な義理の兄ごと受け止める、姉さん女房らしい包容力の高さが持ち味です。

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※寄り添う。

このお芝居では、登場人物のほとんどが落ち着きのない人たちでした。

そんななか、唯一落ち着いた雰囲気を持つ彼女は、物語のブレーキ役として存在感を見せてくれました。

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※問題点を確認する役回り。

なぜか阿部祐子と楽太郎くんはコンビになることが多く、『聞き耳カフェその1』では逃げた花嫁と式場スタッフ、『聞き耳カフェその3』ではプロポーズに挑む二人を演じてもらいました。

特に「その3」では結婚直前のカップルでしたから、そのまま今回の役につながっていると言えるでしょう。

もともとの相性のよさと、初演でも藤実を演じた経験を活かし、稽古量の少なさをカバーしました。

一方で助演出も兼任し、かなり演出に近いこともやってもらいました。感謝。

正直、演出スキルは自分より高いと思うので、今後もチャンスがあれば力をかしてほしいと思っております。


続いてはこちら。
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金子綾香の演じる藤実は「友達」でした。

人間関係の安定性でいえば夫婦よりも上かもしれません。

初演の藤実である阿部祐子の「妻らしい妻」を基本形とすると、金子さんの演じた藤実は妻というより「つきあいの長い友人」という距離感で役作りをしていたように思います。

つきあいが長いといえば、演じる金子さんは、2001年のエンプロ旗揚げ公演『the river −風前の灯』に参加してもらっています。

かれこれ14年のお付き合い。あらためて文字にしてみるとすごい時間経ってますね。

つかずはなれずの関係性でお互いよく続いているもんです。

金子さんのいいところは、「努力しているように見えないのに、ちゃんとできていること」です。

これ、悪口のようですが、かなり褒めています。

逆を考えてみてください。

「努力してますアピールは強いのに全然できていない役者」。これはだめです。

勝手に煮詰まり悲壮感を漂わせている役者がいる稽古場は息苦しい。こういうところでは喜劇は作れません。

稽古場にある程度の緊張感は必要ですが、常に客前に出て自分をさらけ出す役者さんに、緊張感がないはずがありません。

自分の稽古時間でなくても、ほかの藤実の稽古を見て動きの段取りをメモしたり、演出に役作りを相談したり、今回はいつもより努力していように見えましたが、決してまわりを心配させるようなことはありませんでした。

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※真剣顔。

意識的にそうしているなら配慮が行き届いているし、無意識だとすれば天性の才能です。どちらにしても得難い能力です。

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※常に楽しそう。

頼りになります。今回も付き合ってくれて感謝。



最後はこちら。

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後藤貴子の演じる藤実は「恋人」でした。

不安定かもしれませんが、結婚しても恋人のような関係はひとつの理想だと言えます。

楽太郎くんと実年齢が近いせいか、なにもしなくても、どこかいちゃいちゃしている感じがします。

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※母親とも仲良くしてほしい。

アネさん気質の強い前の二人とはまったく別の藤実を求められました。

非常に個人的な感覚なので異論反論は甘んじて受け入れますが、後藤貴子は、見た目は確かに「きれい・お姉さん系」ですが、中身は「乙女・女子力系」、演劇現場では「おたく・職人系」という複雑な精神構造を持っています。

ある役者にとっての正解が、どの役者にとっても正解というわけではありません。

見た目がお姉さん系でも、舞台上でアネさん気質が出せるとは限りません。

目の前に正解があるのに、なかなかその正解が使えない。

今回参加した全役者のなかで役作りで一番苦労したのは彼女だと思います。

時間はかかりましたが、なんとか本番に間に合わせてくれました。感謝です。

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※こんな距離感もアリ。

というわけで、それぞれ短めにまとめてみました。

短いのには理由がありまして、このチームでおまけ脚本を書いてみました。
「当て書き」をしないという方針でやってきましたが、実際当て書きをしたらどうなるんだろうという実験です。

話的にはそこまで面白くない上に、三人ともよく知ってる方じゃないと伝わらない感じだと思いますが、興味のある方はぜひおつきあいください。

『夕矢と三人の嫁(仮)』

あくまで、内輪向けの読み物ですね。コミックの巻末四コマだと思っていただければ。
実際に上演する機会があってもそんなに面白くないと思います(苦笑)。

ふりかえり記事がなんでもありになってきました。

次は誰をどうやってふりかえろうか。
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2015年10月24日

隙間に振り返る(5)〜しょうこさん編〜

私の予想では遠藤は2015年中には2015年を振り返りきれない。
と言うわけでして、今週はブロックでお母さん役をキュートに演じて下さった、
伊藤しょうこさん出演!
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3ペェ団札幌 展『アイオウ獣』
10/23(金)20:00
10/24(土)14:00/19:00
10/25(日)14:00

がはじまっています!皆様要チエックでございます!

さて。しょうこさんが演じるお母さんは本当に本当にステキ極まりなかったわけでありますが、今回エンプロ初登場でございました。
まんをじしての!であります。

もう初読みから
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全力。

稽古に入っても常に、
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全力。

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全力。

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全力。
※腕の長さよ。


そしてふと見せる
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こういった可愛らしさ。

お父さんといるときも、
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常に可愛らしく、微笑ましい。


ちなみにナガは、2003年のマキニウムさんとべんと箱さんの合同公演でしょうこさんと初めてご一緒させていただいたのですが、その頃から全く変わらないしょうこさんにもはや恐怖を抱いています。

さて!さんぺだんさんでは一体どんな役を演じていらっしゃるのでしょうか!?
ぜひ、劇場で確認してみてくださいね。
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2015年10月04日

隙間に振り返る(4)〜楽太郎編〜

10月!になりました。
もう2015年も残り3か月です。恐ろしいですね。
エンプロレギュラー楽太郎くん
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の舞台も間近に迫ってきています。
リンクの貼り方とかはちょっとわからないのでアレなんですが、ワーズオブハーツさんです!
10月16日(金)〜18日(日)
ですよ!要チェック!

聞き耳カフェに出演していただき、雨夜でも制作お手伝い(元祖敏腕)いただいた
大沼理子さん(左)
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も出演!!


さて。
今回はその楽ちゃんについて。
雨夜でのことはもう遠藤がたくさん書いていたのでこれまでのことを!

楽ちゃんとの個人的出会いは2009年。
劇団ギャクギレさんの公演にて共演させていただきました。
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真ん中が楽ちゃん。これから蝶になるところ。
ちなみに楽ちゃんから時計回りに山下カーリーさん、長麻美、能登英輔さん、高橋隆太さんという面子でございました。


そして2010年、あの深浦さんが演出助手の乙女や雑貨店にて、また同じチーム。
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※エアギター中。

このとしは弦巻楽団さんでもご一緒。
写真はなかった!
体育教師を演じてらっしゃいました。


そして満を持しての2011年!
エンプロ初登場!『いつか、ひとやすみ。』に出演していただくことに!!
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ご覧ください。
この写真からでも存分に伝わる巻き込まれ芸…!!天才。
お客様からも大人気でございました。

そんなわけで、ここからエンプロのレギュラーへ。

聞き耳カフェその1〜3。
そして、

2013年「ペーパームーン•オーバーフローイン」
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※作務衣がよく似合う。


2014年「おちくぼ」
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※妙にかっこいい。

大活躍でございます。

というわけで、今回は誠実な人柄と溢れ出るマスコット感で、誰からも好かれる楽太郎サマでした!
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2015年09月28日

隙間に振り返る(3)

もうすぐ9月も終わりますね。
だんだん記憶が薄れていき、このままでは消滅してしまうので、そうなる前に更新です。

それではまずはこちらをご覧ください。
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記憶にございますでしょうか?
亜希子チャンが急に女優魂に目覚め、散々一人芝居を披露した挙句、お父さんのスマホを窓からぶん投げた後のヒトコマです。
お母さんの様子を一同じーっとさぐるシーンになっております。

静止するからか、この稽古場写真が何枚もあったので、本日はこのシーンをなんとなく振り返ることにします。

多分時系列になっているのではないかと思いますが、ちがうかもしれません(何かとアヤフヤ)。

まずは1枚目。
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らんらん(亜希子チャン役)の顔!
あ、このメンバーの組み合わせは本番ではなかったやつですね。
稽古初回のため、ゴタが身長を縮めるのにたいへん苦労していた記憶が。


2枚目。
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あ。なんか亜希子が随分前に出てきている。
ほとんどの役者が見えていない。


3枚目。
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あ、あれ!?兄弟が3人いる…村上くーん!出番じゃないよー!どうしたのー!
いや…位置的にもしかしたらザキ君が代役中の可能性も。
なんかよくわかんないですね。
深浦さんはこのあたりからメガネではなくコンタクトで稽古参加しているようです。
藤実は綾香ちゃんでございます。小さい!


4枚目。
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寺地亜希子の登場。
ゴタが兄弟の間でまだ身を隠すのに必死の様子。


5枚目。
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特に、別にって感じですね。


6枚目。
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ブロックで稽古をさせていただきました(ありがたい)。
この頃には位置どりも安定してきているようです。
村上塚本ペアでも稽古していました。


7枚目。
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赤石兄弟の仲が良すぎ。
横に並ぶと遠近感が狂いますね。
あ!ゴタがついに小さくなっています!


8枚目。
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本番が近いらしく、みんな衣装に近いものを着てそれっぽくなっています。
ゴタは身を屈めるという技で安定したようです。


そして本番。
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そんなわけで、特段なんてことのない振り返りでしたがいかがでしたか?

オマケ。
シーンの直前。
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なにこの全員てんでバラバラ感。

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このシーンは藤実さん(阿部)も案外荒ぶっていたのですね(発見)。
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2015年09月24日

隙間に振り返る(2)〜深浦編〜

こんばんは!
ようやっと昨日遠藤によるブログ更新が行われましたね!
この調子でいくと、もうほんとうまい具合に年末に振り返り終わるのではないかと戦々恐々です。

舞台写真もあがっていましたね。
…あれ?なんだか深浦さん、どれもこれもちゃんと男前に写ってる…?
こんなだっけ?ほんと…?
と、思わず稽古場写真を漁りました。

…わ…なにこれ…ほらやっぱり!

というわけで、今回は稽古場写真から深浦さん特集でございます。

まずはこちら。
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あらら…。

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ポーズがおかしいよね?
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わあ!どれもこれもなんか変だった!
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脚!!

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どこを見ているのか。
※上には誰もいませんでした。


こんな深浦さんですが、その勤勉さと、素直さと、性格の良さでみんなの人気者です。
エンプロメンバーもみんな深浦さんが大好きなので、もうずーっと出演していただいております。売れっ子なのにいつも出ていただき、ありがたいかぎり。

そもそも深浦さんと最初に出会ったのは2010年の乙女や雑貨店。(山下カーリー主催のユニット。思っていたより最近で今びっくりしています。)

なんと、役者ではなく演出助手として呼ばれていたのです…!なんて贅沢!

スタッフとして毎日メールで稽古状況をお知らせしてくる彼は、
『得体の知れないテンションのだだ高い子』
として、当初ドン引きされていました(主に私に)。

しかし、すぐに周りの役者たちを脅かす存在に。
『あいつに代役をやられてなるものか!』
と吉竹先生や、楽ちゃんが必死に稽古に参加していました。

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※まさかの黒子。(ピエロは楽ちゃん)


その後、個人的には
2012年2月 
演劇公社ライトマン『新しい友達』
※まったく絡まず。

2012年9月
弦巻楽団『果実』
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※相手役でした。

2013年1月
エンプロ『聞き耳カフェその2』
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※本番中欠かさず送られてきたメール。

2013年2月
yhs『ヘリクツイレブン』
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※城さんも一緒でした。

2013年8月
エンプロ『ペーパームーン•オーバーフローイン』
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※プロポーズされました(困惑)。

2014年2月
エンプロ『聞き耳カフェその3』
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※同じチーム。今度は教え子。

2014年8月
エンプロ『おちくぼ』
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※夫婦。

2015年5月
エンプロ『聞き耳カフェその4』
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※脚本&出演。石化の話を書いてエンプロ内を騒然とさせました。

と、たいへんに、たいへんにお世話になっております。

今後もいつやるかよくわからないエンプロのレギュラーとして、よろしくお願いしたいところです。

というわけでして、なぜか深浦さん一色の回でした。
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2015年09月21日

エンプロ、2015年をふりかえる(8)

8月に振り返り始めたこの文章。すでに9月も末です。

今年の振り返りが8月からなのは早いと感じたひともいらっしゃったでしょうが、これで必ずしもそうではないことが証明されたと思います。
己を知るということは大事なことですね。(居直った上に教訓をたれる)

今後は単なる役者さんの紹介に留まらず、可能な限り普遍的な分析を心掛けます。
できたらいいなあ。


前回はお父さんの話題で終わってましたので、次はお母さんのお話をしたいと思います。

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お母さんのゆかり役は、伊藤しょうこさんにお願いしました。

このブログをチェックされているほどの方なら当然ご存知の役者さんだと思います。

劇団怪獣無法地帯の主力中の主力、脚本・演出・役者・制作をこなす万能型演劇人です。すごい。

「なぜ伊藤しょうこさんにお願いしたか」なんて、愚問というものでしょう。

それは「お願いできるときにお願いしないともったいないじゃない」で十分だからです。

積極的に公演を行う怪獣無法地帯ですから、しょうこさんはその万能ゆえに忙しく、なかなか客演の機会がないのです。

また、今回の裏テーマ「脚本を役者に寄せない(寄せれない。再演だから)」にも、どうアプローチするのかも注目していました。

今回のようなウソにウソを呼ぶシチュエーションコメディは、登場人物がウソをつく強めの理由が必要です。

それも、「ウソをついてもいい」ではなく「ウソをつかなくてはいけない」という切迫した理由でなければいけません。

大の大人がアホみたいなウソをつくには、それなりに高い心理的なハードルが必要なのです。

そんな大人たちにどんどんウソのハードルを跳ばせる役割が、このお母さん・ゆかりです。

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「跳べ!」(とは言ってない)

強くなければいけません。恐くなければいけません。

何をやらかすかわからない危険な存在だからこそ、周囲の人間たちはその高いハードルを越えるのです。

さらには、みんなに愛されていなくてはいけません。

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こんな難しい注文を、しょうこさんは涼しい顔でこなしてくれました。

初参加の役者さんは、自信を持ってお願いしていても、実際に稽古が始まるまでは本当に役にフィットするか不安なものです。

しかし、しょうこさんに関しては、一番最初の通し読みの段階で「あ、これは大丈夫だ」と安心することができました。

いえ。安心というよりも、頼もしさを感じました。

結果的に当てて書いたように見えるくらい、役と一体化されておりました。

脚本家の「当て書きが演劇をおもしろくするのだ」という価値観に、役者側から反駁されたような気分でした。

貴重な体験をさせていただきました。感謝。

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※おつかれさまでした。


おつぎは「スター」登場。片桐光一役を演じた深浦佑太くんです。

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『聞き耳カフェその2』『ペーパームーン・オーバーフローイン』『聞き耳カフェその3』『おちくぼ』『聞き耳カフェその4』と続いて、今回の『雨夜の喜劇』と、6公演続けて出演していただいております。ほぼレギュラーです。

エンプロ以外にも客演が多く、評価の高さを証明しております。

また、彼の書く脚本もレベルが高く、そのあたりも前出の伊藤しょうこさんと共通しているところです。

さて、深浦くんに演じていただいたのは本作の主役・片桐光一。

ある集団がひとつの目的を持っている物語を作るときに、それを邪魔する人間がいると盛り上がるものです。

今回で言うと、「お母さんに光一の嘘がばれないようにする」という目的なんですが、「雨夜」では、光一自身が邪魔する側にまわります。

自ら危機的状況を作りつつ、周りを巻き込み、有り得ない嘘をつき、周囲を混乱に陥れる元凶でもあるのです。

ここで、重要なことがひとつあります。

この役もお客さんに嫌われちゃダメなんです。

お客さんの感情移入がないと、つまらないダメ人間のために周りが苦労する不快な話になります。

しかし、光一は一生懸命でした。光一演じる深浦くんも一生懸命でした。

複数のアンケートで指摘されるほど、汗まみれになりました。ブログのネタにもなりました。

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人間、こんなに一生懸命なやつを嫌うことはできません。

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※親が大好き(これも重要)。

また、刺激を好むのは、役者という表現者として自然な感情だと思います。

たぶん、光一は舞台上でもいろんな修羅場をくぐってきたんでしょう。

追い込まれたときの危機感が人より圧倒的に薄い。むしろ、楽しんでしまう。

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※「何か問題でも?」の顔。

そういう彼だからこそ、舞台で主役を演じ続けられるのです。
これは表現者の業と言ってもいい。

だから、脚本上でもそこまで悪い人間には見えなかったはずです。

数々の舞台で主演をはる深浦くんですから、この光一を演じるにはうってつけの存在でした。

再演から参加なのが信じられないほどです。

前出の長麻美と同じく、主演でほぼ常に舞台上にいる体力的にしんどい役でもありましたが、稽古期間中、一切手を抜いた演技をすることなく高いレベルを維持してくれました。

こういう目立たないところも、あちこちから客演に呼ばれる由縁なのでしょう。感謝。

ちなみに、打ち上げのカラオケボックスでは全力の『仮面舞踏会』を三度も唄わされそうになってました。(さすがに三度目は止められた)

その手を抜かない感じはさすがというか、リアルに看板役者が持つ業を見た瞬間でした。



本記事の最後は楽太郎くんです。

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彼の演じる片桐夕矢は、奔放過ぎる兄を持つ苦労性の弟。

苦労するのは兄に対してだけではありません。
思い込みの激しい母、浮気性の父を持つ、片桐家の良心。

そんないい加減な家族ですから、どうしても真面目な夕矢が嫌われ役になってしまいます。
気の毒。

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※しかも巻き添えを食う。

夕矢のこういうところに共感されるひと、結構いるんじゃないでしょうか。

本作中でも、わりと頻繁に両親と顔をあわせている設定もあって、再会しても光一ほど感動されていません。

両親は光一に会いに来たのであって、夕矢に会いに来たわけではないのです。
つくづく気の毒。

真面目で融通の利かない性格は、職人向きではありました。

そのぶん、周りが見えず、かたくなに予定どおりパーティを開こうとする空気の読めなさは、ただの優等生ではない生身の人間らしくて脚本的に気に入っております。

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※融通きかなすぎて嫁に怒られている。

演じた楽太郎くんも、役者としてはそれほど器用なタイプではありません。

楽太郎くんには、過去何度も客演をお願いしていますが、出番の長い役をやってもらったことはありませんでした。

時間がかかるだろうなと思っていました。案の定、時間はかかりました。
しかし、それ以上に停滞しませんでした。

稽古時間と出来の良さが正比例するやればやるほど良くなる役者でした。

これを当たり前と思いますか?

普通は、何度も同じことの繰り返して迷いがでてしまったり、前できていたことができなくなったりするものです。

楽太郎君にはそれがまったくなかった。

これは、再演することでわかった、楽太郎くんの新しい一面でした。

なお、初演も御覧になった方は「あれ?」と思ったのではないでしょうか。

なぜなら、初演の夕矢は「坦坦麺専門店の店員」ではなく、「パティシエ」だったのです。

これは、初演上演時のイシハラノリアキくんのキャラクターに合わせてパティシエにしたんですが、楽太郎くんはどちらかというとスイーツというより中華系だなと思って坦坦麺にしました。

イシハラ君のいかにも几帳面そうな夕矢も、楽太郎くんの職人気質な夕矢もどちらも正解だと思います。

ただ、これは当て書きというより、「ちょっと変えてやろう」という脚本家の遊び心に近い変更で、作品の完成度にはさほど影響はなかったと思います。

楽太郎くんは、いま「札幌オーギリング」という大喜利の企画にレギュラーで出演しています(おもしろい)。

いまや花形選手ですから、スケジュール組みも大変だったと思いますが、期待どおりの活躍を見せてくれました。感謝。

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※顔が似てなくても表情が似てると親子っぽいですね。

というわけで、今回は「本公演から新たに参加していただいた組(ダブルなし)」の三人のお話でした。

この流れだと、次は夕矢の妻(たち)の話でしょうかね。

※今回の記事に使われた画像はすべて小林翔平さんの撮影です。
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隙間に振り返る〜塚本編〜

皆様どうもこんにちは!

遠藤の更新頻度があまりにもあまりにもなため、隙間を埋めるように遠藤が書きそうにないどうでもいいエピソードを披露しに参りました。
エンプロ長麻美です。

さてみなさま、まずはこちらをご覧ください。
どん!
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中央にいるのはお隣のバカ兄弟(兄)を溌剌と演じたザキ君。
下手でわざとらしいポカーン顔をしているのが、お隣のバカ兄弟(弟)役の塚本くん。
周りで大喜びしたり困惑したりするみんな。

なにが起こったのか。
ちょっとだけ時間を巻き戻してみましょう。
はい!
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思いっきり、相当思いっきりクチビルを奪われていたザキくん。

深浦さんと城さんは喜びすぎ。


塚本さんは基本こういう悪ふざけをよくやる人です。
たまにやりすぎて本気で怒られています。本気で嫌われることも多いみたいです。(ヤレヤレ)
しかし根が、というかお芝居に対して真面目なので、ふざけてみえる演技プランも全てきっちり組み立ててきます。

そんなわけでして、エンプロとは長いお付き合い。

ちょっと振り返ってみますかね。
……最初なんだっけ……ちょっとわからないので調べてきます!

わかった!
2005年『followers』
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文学かぶれの猫の幽霊。

2006年『雨夜の喜劇』
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2009年『ウッカリさん!』
写真見つからず。
なんか貧乏なミュージシャン気取りの役だったはず。

2011年『いつか、ひとやすみ。』
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探偵。

あとは、2012〜2015年の聞き耳皆勤賞。

なぜか塚本さんの紹介をひたすらするというよくわからないことになってきたのでもうやめます。

なんだったんでしょうね。
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2015年09月08日

エンプロ、2015年をふりかえる(7)

また時間が空いてしまいました・・・。

公演が終わっても、なかなかまとまった時間がとれません。

人生ままならないものですね(話を一般化してウヤムヤにする作戦)。


前回からの流れで役者さんを順番にご紹介しつつ、裏話などを披露したいと思います。



はい。まずこのおふたりから。

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まずはエンプロが誇るコメディエンヌ、長麻美さんです。

エンプロの看板女優ということはひとまずおくとして、なぜ再演かつダブル・トリプルキャストの話の続きでこの人からなのかを説明します。

再演かつダブル・トリプルキャストのお芝居を稽古するときに何が起こるかちょっと考えてみてください。

役者間の練習時間に驚くべき格差が生じるのです。

「トリプルキャストは練習時間が1/3になって大変!」というくらいならすぐ想像がつくと思いますが、反対に「初演経験済み、ダブルキャストなし」の役者がどうなってしまうのか。

はい。完全に休む時間がありません。相手役をとっかえひっかえ、同じシーンを延々やることになるのです。

そして、彼女はもともとセリフ覚えが早い上に初演経験済みですから、稽古初期段階でほぼ台本が頭に入っている状態です。

とても他の人と同じペースでなんか稽古できません。

そこで、彼女には独自の役割が求められることになります。

それは「とにかく動く」ということです。

ドタバタコメディとは言うものの、所詮ホームドラマです。人が動かなきゃ地味になってしまいます。

初演時から培ってきた演技プランに磨きをかけ、まだセリフや動きの入っていない役者たちの間を縫うように動く、動く。

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この相手役との温度差。多少稽古場で浮いてしまうのは致し方ないことです。

こうしてマラソン大会のラビットのように周りのペースを引っ張ります。

もちろん本番手前で調整するんですが、それまで、それはそれは孤独な作業だったと思います。

ましてや、彼女が演じる田辺葵は序盤に出てきて一回しか退出せず、ほとんど客前にいます。

役柄上は完全に部外者なのにね。

最初からある程度セリフや動きが入っているというのは、楽だと思われるかもしれません。

しかし、先頭には先頭ゆえの風当たりの強さがあるのです。

走りきってくれて、ほんとに感謝感謝です。



次は「初演からのお付き合い」つながりということで城島イケルさんのお話です。

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いまさら遠藤ごときが紹介するのもおこがましい人生の大先輩。

かつ、売れっ子役者でもあります。

「雨夜」の前に出演されたのが、yhs『WORLD IS  MINE』

演出でコンカリーニョのほぼ天井から、ワイヤーに吊られて舞い降りるという無茶をされていました。

そのyhsの楽日が7/19。そして「雨夜」の初日が8/6ですから2週間ちょっとしかあいていません。

いくら初演に出演されているとはいえ、それは9年前の話。

セリフ量もけっこう多めだったので、実際のところ、こっちのほうがよっぽど無茶だったような気がします。

動きのあるシーンでは、結構乱暴に扱われてましたし。

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※みんな、細心の注意をはらって乱暴に扱ってました。

城島さんには、お父さんの潤一郎役を演じていただきました。

本作品の感想で「悪人がいないのがいい」と書いていただいた方がいらっしゃいましたが、客観的かつ冷静に「雨夜」を俯瞰したときに、ほんとうに悪い人間がいなかったかというと、そうではありません。

城島さん演じるお父さんは、浮気はするわ、すぐ調子に乗るわ、反省しないわで、本当ロクなことをしていません。

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※潤一郎はマッサージを申し出た。

しかし、それでもお客さんのなかで潤一郎が嫌いだった人はいるんでしょうか。私はいないと決め付けます。

それは城島さんの人間力としか言いようのないものです。

今回の「雨夜」の雰囲気を作った決定的な色は、城島さんの色だったと思います。

つまり、城島さんは「雨夜」のマスコットキャラクターとして突出した魅力を発揮してくれたのです。感謝。

そんな城島さん、今度は10月16日よりwords of hearts『フライドエッグジェリーフィッシュ』にも出演されます。

依然、売れっ子です。yhsで還暦記念公演をしたのは、ほんと何年前でしたっけ。

再々演のときも是非お願いしたいと思います。笑


さて、次はなにつながりで誰のことを書こうかな。

(ペース配分を完全に間違えていることには気づいております)

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2015年09月04日

エンプロ、2015年をふりかえる(6)

まずはお詫びから。

9月になってしまいました。8月中に2015年が振り返れませんでした。
どうもすみません。

しかし、こんなときのために、8月末から2015年をふりかえっているのです。

だから、どんなに遅れても大丈夫なのです(絵に描いたような居直り)。


というわけでいよいよ『雨夜の喜劇』のふりかえりです。

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※初読み合わせ。おそらく逆方向から撮るべきでした。

去年の『おちくぼ』でも書きましたが、こういうあとがきは、「言いたいことは作品で語るべき」という立場の人には不快かもしれません。

しかし自分がお客さんの立場だったら、こういう「あとがき」があるのとないのとでは、あったほうが楽しいのです。

あちこちでも書いてるような気がしますが、「予想、鑑賞、分析」はワンセット。
作者が分析に入っても問題なかろうと。それが不快なら読まなきゃいいだけですし。

ちなみに遠藤がジブリで一番好きなのは『「もののけ姫」はこうして生まれた』です。メイキング好き。

あと、『パシフィック・リム』の、監督ひとりで延々2時間以上特撮愛を語りまくるという狂気じみたオーディオコメンタリーも大好きです。
日本人の名前も結構出てきましたが、マニアックでなに言ってるんだかさっぱりわかりませんでした。笑

要するに、作家ロマンを大事にするのも否定しませんが、自分はその立場をとらないということです。


さて、何から書こうか迷ったんですが、せっかくコメントもいただきましたし、ダブル・トリプルキャストの話から始めます。
エンプロの得意分野のひとつに「当て書き」という要素があります。

どの役者さんにどの役を当てるかということです。

エンプロの当て書きでは、単に「できるできない」にとどまらず、その役者さんの新しい一面を引き出すことを目標にしてします。
たとえば、普段人のよさそうなおじさんの役ばかりやっている人に、あえて暴力団の組長を当てたりする感じです。

エンプロでお呼びする役者さんは、すでにあちこちで活躍されていることが多いのですが、少し極端な表現をすると、わざわざお呼びするからには「エンプロで見たあの人がいちばんいいよね」と言われるようにしたい。
少なくともそこを目指したいということです。

しかし、今回は再演で先に脚本が決まっているので当て書きはできません。

大事な武器を手放したので普通はマイナス要素になるんですが、創作の場はそんなに単純ではありません。

「当て書き」にはいいところもたくさんありますが、裏を返すと「役者を信用していない」「作家が役者をコントロールしすぎる」状態にもなりやすいのです。

今回はせっかく再演ですし、どうせ当て書きできないのなら、思い切り役者さんの力量におまかせしてノビノビやっていただこうと考えました。

そこで更にダブル・トリプルキャストです。考え方がいちいち極端なのは、遠藤の思考の癖です。

はじめから頑丈なリング(脚本)はあるので、あとは力のある役者さんに集まってもらって戦っていただこうと。

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※頑丈なリングを具現化したもの。

そんなわけで、本作では、同じ役で役者さんごとの裏設定はほとんど考えられていません。
それは役者さんが考えることだからです。

この話の流れだと、役および役者さんごとに振り返っていくのがよさそうですね。

次回からは初演からの引継ぎ組み、新しいキャスト、ダブル・トリプルキャストそれぞれ書いていきたいともいます。

まだコメントの回答には不十分かと思いますが、おいおい回答に近いことは書けると思います。

よろしければもういっちょうお付き合いください。

よろしくお願いします。
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2015年08月29日

エンプロ、2015年をふりかえる(5)

◎『ゴーストライター珠美』(脚本・遠藤雷太)

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木村 京子:後藤貴子
南 珠美:山下カーリー
充名あい:大沼理子

この「聞き耳カフェ」は一見オムニバス公演ですが、単に短編を並べているだけではありません。

公演全体としても起承転結を考えて構成しております。

「珠美」はイントロダクション(導入部)という位置づけですが、聞き耳カフェでは、このポジションを考えるのがいちばん難しい。

なぜならただの導入部で済まない、公演全体の総括が求められるからです。

メインのホールスタッフである木村京子は、後藤貴子が演じました。

彼女は「その2」から3年連続で同じ役で出演しています。

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※聞き耳カフェの陰の大黒柱。

バツイチ子持ち、父親失踪歴アリ(その後再会)という人生の紆余曲折を存分に味わった彼女です。

ちなみに、その3に登場した店長は、ある日突然、置手紙を残して失踪したという裏設定があり、その後は、もともと事実上の店長だった彼女がこの店を切り盛りしています(オーナーは別にいます)。
まさに苦労体質。

また、タイトルにある珠美を演じたのは山下カーリーさん。「寅さん」っぽい感じをリクエストしました。

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※フーテンだろうか?

態度は寅さんでも、立場的には人生ナメ切っている半ニート(親と同居)というところがなるほど現代のお話です。

ふたりは同級生なので同じ年という設定なんですが、あまりに違う暮らしぶりに、人生の奥深さを感じずにはいられません。

そういうふたりの対比だったり、珠美が実は「犬犬ファンタジア」のファンだったり、締め切りに追われていたり(怖い先輩に脅されてとあるサイトのライターをギャラなしで書いています)、もうひとりのホールスタッフである充名との確執だったりと、こまごました「お話が作れそうな設定」はあったんですが、そういうのを全部ふっとばして、最終的には街が石化しました。笑

本公演を見てない人には「なに言ってんだ?」と思われそうですが、わかる人だけわかっていただければ十分です。

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※一時は確執を期待されたふたり。

もちろん、これは二話目の「ピックアップ生首。」から出てきたアイディアです。

わざわざこういう展開にしたのは、もちろん理由があります。

一幕劇の基本的な技術として、「外の世界を想像させることで話に深みを持たせる」というのがひとつ。

語られている世界が、喫茶店のひとつのテーブルから街全体に広がるというのはお話のラストとして見栄えがいいだろうと考えました。

あ、一応話の中ではホテルの客が石化したということになっていますが、ゾンビの発生みたいなもので三人がホテルについたころには、街…すくなくとも豊平区全体に石化が広がってるイメージです。

また、フィクションラインを上げることで二話目の荒唐無稽感を薄めようというのも小さくない理由です。

もしかしたら、さんざん迷ったくせに「俺のほうが荒唐無稽だぞ!」と張り合いたかったのかもしれません。

ウソから出たマコトというオチはわりと古典的な感じもしますが、聞き耳カフェの空間ではずいぶん新鮮です。

「聞き耳カフェ」というリアルとフィクションの境界線をぼかしている演劇です。

いろんなバランスが考えられますが、今回は全体的に「演劇より」のバランスだったので、このくらいしなきゃ収まらないなと思ったのでした。

これで、「聞き耳カフェ その4」のふりかえりは以上です。

今回感じたのは、「能力はあるのにプライベート(主に仕事)が忙しくなかなか演劇にかかわれない人」に参加してもらうには、ちょうどいい企画だったということです。

また、機会がありましたら、必ず楽しんでいただけるメンバーで上演したいと思います。

その際はどうぞよろしくお願いします。

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さて、次はようやく『雨夜の喜劇』を振り返ります。まだ何を書くか決めていません。

今月中に振り返るのはちょっと難しくなってきました。

さて、何を書こうかしら。何か書いてほしいことなどあれば、連絡ください。笑
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2015年08月26日

エンプロ、2015年をふりかえる(4)

◎『半熟コンシェルジュ』(脚本・遠藤雷太)

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赤羽 紀子:長 麻美
川内 正志:野村 大

「ミスターロンリー」と呼ばれるほどの一人芝居の名手、野村大さんを迎えての二人芝居。
迎えるエンプロとしても、もっとも信頼できる役者・長麻美をあて、がっちりトリをつとめてもらおうという作品です。

書くほうもプレッシャーがあったのか、脚本執筆はきわめて難航しました。

今回見ていただいた話のほかに同じ設定で2パターンの話がありましたが、ボツになりました。
カーリーさんの脚本を5本も受け取ったあとでこんなことを書くのもなんですが、悲しかったです。

資料集めまでは楽しく行いました。
書籍系の参考資料は遠藤のブログ(*********)にちょいちょい載せています。
ご覧いただくと、どんだけ遠藤が迷走していたかお分かりになると思います。

ちなみにこの分野では教科書的な存在と思われる「究極のサービス コンシエルジュのすべて」は通読できなかったので、ブログには載っていません。

あと、コンシェルジュがいるという市内のホテルに実際に泊ったりもしました。

かなりお金がかかりましたが成果はあまりありませんでした。残念。

脚本家の愚痴はさておき。

ホテルのコンシェルジュという役割が、仕事ではなく生き様になってしまった二人の話です。

「狂気レベルの善意」を持つ赤羽(長)と、「快刀乱麻の接客スキル」を持つ川内(野村)のやりとりです。

野村大さんにどのような役を当てるかを考えるのは、悩みどころでもあり、楽しい作業でした。

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※仕事できる人特有の親しみにくい表情

見た感じから「頼りになるホテルマン」まではすぐに思いついたのですが、その上で普段一人芝居のキャラクターでよく拝見するような「青臭さ」「熱血漢」の一面も取り入れたいと思い、今回の設定になりました。自分なりに敬意を払いたかったのです。

また、二人芝居の基本は「対立と和解」。世の中の多くの二人芝居はこのプロットで作られてるんじゃないかと思います。

「一人芝居の名手」に出ていただく以上、「二人芝居らしい二人芝居」で野村さんを迎えたかったというのも今回のお話を選んだ動機です。

脚本の遅れをモノともしない抜群の安定感、面白くするのも自然に見せるのも自由自在のバランス感覚。実力ある役者さんでした。
みんな知ってたと思うけど。

対する長麻美は、「聞き耳」皆勤賞。回を重ねるごとに当て書きが難しくなるというのは世の常です。

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※情報量多いけど、がんばって左の彼女に注目していただきたい。

ちょっと今まで彼女が演じた役を並べてみましょう。

その1「公衆の面前で彼氏に別れ話を切り出す彼女」
その2「合コン後、参加した男どもに容赦ないダメ出しをする女」
その3「留年寸前の学生を追い詰める大学助教授」

それなりにバリエーションはありますが、とにかく身も蓋もない役ばかりですね。

いちおう、役者本人はそういう性格の人ではないことは、一回くらい公の場で書いておいたほうがよさそうな気がしてきました。

ふたりの戦いは、二人芝居の王道展開を見せます。技術はあるのだから、下手な小細工は逆効果です。
正反対の二人は、妥協点を見つけ、ほんの少し心の距離を縮める。

しかし、ここは「聞き耳カフェ」という、そもそも変則的な演劇空間です。

ラストには、自称ゴーストライターが王道展開を壊しにかかります。

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エンプロ、2015年をふりかえる(3)

◎『犬犬ファンタジア』(脚本:山下カーリー)

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安岡(首輪):塚本 雄介
榊(チンチン):梅津 学
新垣(肉球):山崎 孝宏
成田(お手):三戸部 大峰
紅葉(マネージャー):足達 泰雅 

脚本オファーと打ち合わせが終わって間もなく、カーリーさんからテキストデータが送られてきました。

本作含めて全部で5作品も。

読んでみました。どれも粒ぞろいでそれぞれおもしろい。

しかし、お願いしたのは1作品です。

そのとき最初に思ったのが、「なにこれ、怖い!」でした。

こちらは2作品+イントロダクションを書くのにひーひー言ってるのに、やるかどうかもわからない(といいうか4/5が確実にボツになる)作品を5本も書いて送ってきたのです。

カーリーさんのその筆の速さと気前のよさに心底おののいたものでした。

そんななか、『犬犬ファンタジア』が選ばれたのは、「遠藤が絶対書きそうにないバンドが題材」、「男5人芝居という今までの聞き耳ではありえない絵面」という点を遠藤が気に入ったからです。

また、5人の登場人物の書き分けもきちんとできていたので、読んでいて混乱しない。お見事でした。
その書き分けの妙に敬意を払う意味でそれぞれ登場人物&役者さんを簡単に紹介したいと思います。

リーダー役には塚本くん。
過去3回の聞き耳にもすべて参加している数少ない役者さんです。
今回の役は、かつて一世を風靡したバンドのリーダー。
浮世離れした佇まいといい、低音の美声といい、今までの聞き耳の中でも、特にフィットした役だったと思います。
始まる5分くらい前に席についてもらい、いくらなんでも存在感が薄まるであろう、開演1時間後くらいに遠吠えをブチかます仕掛けは、提供側としても見ていて爽快でした。

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※何が起きても何もしないという演技。

そして、榊役には梅津くん。
メンバーの中でもっとも音楽の素養が高く、唯一いまだに現役のミュージシャン。
しかしそのわりには他のメンバーから尊敬されていないというかわいらしい役柄です。
梅津君の業界人っぽさと小物っぽさを両立する手際の良さはさすがでした。

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※業界人っぽい。ぽいのか。

新垣役は山崎孝宏くん。
よく笑い、よく怒る。「犬犬ファンタジア」の一番槍。メンバーの理論担当が榊なら、感情担当がこの役・新垣です。
何をやっても暗く見えない山崎くんの人柄が十二分に発揮されました。
山崎くんは明るさだけでなく心底真面目な面を併せ持っています。今後もご一緒したい役者さんです。

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※驚くか怒る、または笑う直前の表情。

続いて、成田役には三戸部くん。
成田は、見栄えのいい大きな体に繊細な心根。面倒見のいい成田の性格は、役者三戸部くんそのものと言えます。
読み合わせのときにいきなり「かぼそい」声の演技プランを出してきたときには、かなり驚きました。
何気ないセリフですが「今をときめく主夫だよ」は音声込みでしばらく忘れることはできないでしょう。

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※今をときめく主夫。

最後は、マネージャー紅葉役の足達くん。
足達君は演技プランの豊富さに驚きました。気がつくと新しいプランが増えている。手数の多さは立派な武器です。
また、前半まったく喋らないフリップ芸の人であり、犬メイクの人でもあったので、テクニカル系の作業がいちばん大変だった役でもあります。

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※風邪のわりには薄着。

紅葉もそうですが、足達くんも後輩キャラ(実際年下)だったので、そんな細かい作業に苦労する彼と、それを取り囲む気遣い上手な先輩役者陣で、チームの一体感が出てよかったと思います。

あらためてこの短い上演時間で5人もの役をきちんと書き分け、オチに持っていく感じは、やはりいい本だなと感じました。

そして、今回できなかったほかの4作品も、どこかで日の目を見ることを祈っております。
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エンプロ、2015年をふりかえる(2)

◎マリアージュ有象無象(脚本:遠藤雷太)

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古谷照子:金子綾香
阿仁屋みどり(ドリー):三宅亜矢
権藤薫:小松悟

というわけで各論に入ります。

超絶ポジティブな古田照子と理論派ネガティブの安仁屋みどりは、『聞き耳カフェ その2』から1年ぶり3回目のふたりです。

ポジネガが対決してネガが勝てるわけもなく、過去何度も苦汁を舐めてきたドリーに、ようやく逆転のチャンスが訪れるというのが今回の話です(ちなみに前回も似たような話です)。

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※理論派(ただしネガティブ方面のみ)

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※ポジ担当。(敏腕コンシェルジュも注目)

それにしても、ドリーが連れてきた権藤薫という婚約者。

何がどうなったらこのふたりが付き合い始めるのか。疑問に思った方も多いのではないかと思います。

出会いはある工事現場でした。

コンクリートとむき出しの地面の間に足を取られて転んでしまったドリーに、手を差し伸べたのが薫くんでした。

彼は工事現場で交通誘導のアルバイトをしていたのです。

このカップルの作品的テーマは「誰が見ても将来を危ぶむ夫婦」です。

その場の勢いで交際を始め、結婚にまでいたったその背景に、数々の偶然があっただろうことは想像に硬くありません。奇跡と言ってもいい。

ただし、誰もが将来を危ぶむ夫婦が本当に不幸になるとは限りません。

案外、子供が生まれたらそれなりに楽しく過ごせるのかもしれませんし、5〜6年後には子沢山家族になる可能性だってあると思います。想像すると爆笑です。日常に追われ、ネガティブになっている暇もなくなるんじゃないでしょうか。

そうなったときに、照子はどこで何をしているんだろうと想像するのも興味をひかれます。

このふたりが本当に親友かどうかは、作者である遠藤にもわかりません。

おそらく、ずっとふたりの力関係が変わらないということは、ないと思います。

数十年後、ふたりが年老いて、照子が先に死んだとします。

ドリーは安らかな顔で眠る照子の横で「先に行かないで!」と泣いているんじゃないかと思います。

想像すると結構泣きそうになります。

そのときに初めて、「ふたりは親友だった」と言えるのではないかと思います。

ただ、少しも笑える話ではないので、遠藤が書くべき話ではないなーと思ったりもします。

もちろん、ぜんぜん違う未来が待っているかもしれません。

あっさり来年あたりにみどりが離婚している可能性もかなりあります。そのころには照子が再婚してたりしてね。

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※薫くん(稽古序盤)



◎ピックアップ生首。(脚本:深浦佑太)

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保瀬 いたお(ホセ):深浦 佑太(ディリバレー・ダイバーズ)
橋安 けん(ハシヤス):村上 義典
充名あい(店員):大沼理子

先に脚本の深浦佑太くんからプロットを見せてもらったのですが、第一印象は「正気なのかな?」ということでした。

深浦くんは以前に役者として「聞き耳」に出演してもらったことがあったので、雰囲気はわかっているはず。

なのに、何度読み返してみても人が石化している。

最後にネタばらしがあるわけですが、その間「人が石化したもの」として、演者もお客さんも見なければならない。

普通の演劇と違って抽象表現が一切できない聞き耳カフェの空間でそんなことが本当に成立しうるのか。
結構悩みました。

しかも、この作品、人が石化することがキモなので、その要素をカットすると話が成立しない。

そこでプロデュース側として差し替えを要求するのは簡単です。

ただ、繰り返しになりますが、深浦くんは「聞き耳カフェを知っている人」です。勝算があるはずなのです。
もしくは、本当になにも考えていないのです。

考え方を二択にまでしぼれたので、あとはすぐ決断できました。

深浦くんの定義する聞き耳カフェを見てみようと。

それをやんなきゃ、外部の人に脚本頼む意味がない。

出演者は、ほとんど自動的に深浦くんに決まりました。

より責任の片棒をかついでもらおうという意図です。

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※片棒をかつがされる。

そして、もう一人はあれこれ協議した結果、エンプロ初参加の村上義典くんに白羽の矢が立ちました。

遠藤自身は、比較的大き目の劇場でしか村上くんを見たことがなかったのですが、実際に間近で演技を見るとはっきりと期待以上でした。

力のある役者が至近距離でぶつかりあうわけですから、やはり迫力が違います。とても贅沢な空間になりました。

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※本人は不安だったのかもしれません。

また、なにより大事なのは誰が石化するのかということ。

この配役もかなり難航しました。

少しでも石化に説得力を持たせたい。

そこでダンスの技術があり体の使い方に長けた大沼理子さんにお願いしました。

出番が少ない上に石化する役という本当に意味不明なオファーだったのですが、男前な理子さんは快く引き受けてくれました(少なくとも表面上は)。

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※柄が落ち着かない。

結果、かなり演劇っぽいバランスの作品になりました。

多少の賛否はあるでしょうが、演劇として間違いなくおもしろかったですし、フライヤーの文章にあったように「聞き耳」空間の向こう側の世界を見せてくれたように思いました。

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※石化の元凶。

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2015年08月22日

エンプロ、2015年をふりかえる(1)


『聞き耳カフェ その4』および『雨夜の喜劇』、ご来場のみなさま、どうもありがとうございました。

エンプロの遠藤雷太です。

これで今年のエンプロの活動は終わりです。

そこで、このブログで今月中に2015年の活動を振り返って、残りの期間を怠惰に過ごそうと思っております。

長いので複数回に分けてあげていきます。

ぼちぼちお付き合いいただければ幸いです。

『聞き耳カフェ その4』

正直、今年はやるかどうか迷いました。

過去三回で喫茶店・会話劇しばりで10作くらい脚本を書いています。

ネタ切れとは言わないまでも、ひとりの作家が同じシチュエーションで書いてると癖や傾向も目立ってしまう。

ざっくり言うと「つまんなくなる」わけです。

そこで、今回は一部作品の脚本を外注することにしました。

「聞き耳カフェ」自体は面白い企画なので、一人の作家がこだわってつまんなくなっちゃうのももったいないなと。

もちろん、だからといって誰でもいいという話ではありません。

聞き耳カフェの企画をよく理解し、おもしろい脚本が書ける人間となると、そう多くはありません。

そんな中、お願いしたのは深浦佑太君と山下カーリーさん。

札幌演劇に詳しい人だと役者のイメージが強いんじゃないかと思いますが、脚本家としても頼れるおふたりです。

それぞれ、遠藤が絶対に書かないタイプの脚本を書いてくれたので、聞き耳カフェに新しい光を当ててくれたと思います。

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緊張の初読み合わせ。(このあとの稽古でこんなに人数が集まることはほぼない)


◎タイトルについて

前出のとおり今回は遠藤の脚本に加え、深浦佑太君・山下カーリーさんのおふたりに一本ずつ脚本をお願いしました。

書いてきてくれた二人の作品のタイトルが、それぞれ『ピックアップ生首。』『犬犬ファンタジア』

深浦くんの作品は「漢字とカタカナ」の組み合わせが多いイメージなのですが、たまたまカーリーさんの本もそうだったので、遠藤の書く本でもそれに乗っかることにしました。

それが『マリアージュ有象無象』『半熟コンシェルジュ』『ゴーストライター珠美』の三作です。

前出の二作品はともかく、遠藤のタイトルは単に「面白い単語の組み合わせ」をタイトルにしたに過ぎないのに、奇跡的に内容と合っていて、「生首。」「犬犬」ともども気に入っています。

次回から各論に入っていきますよ。

posted by エンプロ at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | つれづれ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月08日

イエロー!!

気づけば明日、聞き耳カフェオープンですね。
水戸です。お久しぶりです。
実は前回ブログを書いてからすぐの稽古に現れたんです!!

ききみみイエロー!
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「今日はイエローだよ」とやって来た塚本さんききみみブラック。
どうやら、ききみみブラックはいろんな色に変身できるようです。

右側はカーリーさんリクエストのジョジョ立ち。
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2011年11月29日

【聞き耳】あの、その、どうかなぁ。

写真.JPGこんにちは。
ちゃるです。

目下Cチーム稽古中。
マイペースandストロングなゆうこりんに、
楽ちゃんが今回も激しくあわあわしています。

強い女子にたじろぐ男子の構図。
雷太さんの女性観が見えるようです。
posted by エンプロ at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | つれづれ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月20日

【聞き耳】初稽古。

111119_2144~010001.jpg111119_2144~020001.jpgエンプロ新春公演、いよいよ始動!

初稽古が行われました。
すでに五分の四はできあがっている台本を、皆でよーむ!

読みながらみんなくすくす。
おもしろくなりそうですよー!

今回はエンプロ初の喫茶店公演!
オムニバス公演!

そして豪華な客演陣をお迎えし、こじんまりと公演をうちます。
一回につき20名樣限定!

お早めのご予約をぜひ!お待ちしております。

公演情報は近々アップされる予定ですのでお待ちあれ!

ナガでしたー。
posted by エンプロ at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | つれづれ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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