■ますますつれづれに
・自作の説明をダラダラするのは「言いたいことは作品で語れ」という考え方の人には、
あまり気分がよくないかもしれません。
でも、それはお客さんに「一回見てすべてわかってください」と言っているのと一緒。
映画や小説ならともかく、演劇ではつらいんじゃないだろうか。
・せっかくチケットを買って見にきてくれたお客さんに、
より得した気分になってもらうべく、こういうことも積極的に書いていきたいのです。
遠藤は昔から映画本編よりもメイキングのほうが好きだったりしますし。
・アンケートで「ダブルヒロイン」という言葉が目立ちました。
昔からある言葉ですが、やっぱり『アナと雪の女王』の影響が強いのではないかと。
ジブリでも『思い出のマーニー』をやってますし、
もしかしたらダブルヒロインがはやっているのかもしれません。
・ダブルヒロインと言えば、エンプロの第二回公演は女性二人芝居。
『コミックブックアクトレス』は再演したい作品のひとつです。
・【Re:z】は「リピートZOO」の略称。
繰り返しZOOに来ていただけることを願って命名されたとのことですが、
お客さんにはまた見に来たいと思ってもらえる作品ができたんでしょうか。
どうでしょうか。
・あと、【Re:z】は次回から道外劇団が対象になるようです。
道内で活動している集団としては残念ですが、
いまは今年この公演ができて本当によかったと思っています。
・配役は紆余曲折ありすぎて、経緯を忘れてしまいました。
いまから思えば、いまの座組みでしか有り得ないお話になったと思います。
・北の方は男性の役者、しかも怖い人という条件で梅津学くんにお願いしました。
突飛に見えたかもしれませんが、作戦どおりうまくハマったと思います。
・少納言は寺地ユイさんにお願いしました。
今回は彼女だけエンプロ初めてだったんですが、
予想以上になじんでくれて助かりました。
・帯刀役の深浦佑太くんの宣伝ツイートが毎度おもしろかったです。
毎日毎日、宣伝文句として印象深く、微妙に説明になっている言い回しが印象に残りました。
見事です。
・今回の脚本のプラスポイントは、各登場人物の「その後」を書けたことです。
直接的には書かれていなくても、各人のその後の人生を
しっかり匂わすことが出来たと思っています。
・少なくない子供のお客さんから「おもしろかった」との声をいただきました。
確認できる最年少は4歳です。(2014/9/10時点)
・子供向けに作ったつもりはないので予想外でしたが、嬉しい評価です。
1時間45分も飽きずに見てもらえたのは自信になります。
・舞台美術は川崎舞さんにお願いしました。
エンプロは基本的に一幕芝居ばかりだったので、
今回のような抽象要素のある舞台は初めてでした。
ぐるぐる不安定さを感じさせる舞台は過去のエンプロ公演でも屈指の出来だったと思います。
・想像をかきたてる舞台と、こちらもエンプロでは珍しい鮮やかな照明は、
お子様にとっても楽しめる要素になっていたと思われます。
・原作のある話はエンプロでは初めてですが、
遠藤は中学校の学校祭のときに『オペラ座の怪人』『いまを生きる』、
高校では『きけ、わだつみのこえ』の脚本をやらせていただいてました。
結構、やってますね。
・エンプロでは毎回「打ち上げ花火上等」の精神で公演しています。
それで10年以上やってこれたのは奇跡に近いと思います。
いまのところ、今後の予定は未定です。いったい、どうなることやら。
そろそろ気が済んできたので、このへんで終わりにしたいと思います。
この公演にかかわってくれた皆様、ほんとうにありがとうございました。
そして、ここまでブログを読んでくれた皆様、ご苦労様です。
また機会ありましたらどうぞよろしくお願いします。
※装置と一緒に記念撮影。
(おわり)